人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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2019-01-01から1年間の記事一覧

それでも、なお サラ・ベルナールの世界展 12/22

サラ・ベルナールの世界展に行ってきたよ。 サラ・ベルナールの世界展|松濤美術館 渋谷の松濤美術館、区立なんだね…あんなオシャレ建物が公営のなんだなぁ。さすが渋谷。 サラ・ベルナールはアール・ヌーヴォーのミューズ、伝説の女優です。https://ja.wiki…

見たよという記録です 銀座無印 12/15

銀座無印でご飯をしようとしたんですよ。そしたら結構混んでいて、整理券を取得してからしばらく暇つぶしをしましょうねということで、店の中をうろついていました。そしたらなんか展示スペースがあったよというお話です。 www.muji.com 新しい益子焼の可能…

抽象は哲学 坂田一男 捲土重来 12/15

ステーションギャラリーに行ってきたけど、なんか変な感じだった。いつもよりちょっと安いし、図録が製作中ということで予約のみだった。売り切れというわけじゃなくて、まだできていないみたい。何かトラブルがあったのだろうか? www.ejrcf.or.jp というわ…

写真には写らない世界 チームラボボーダレス

少し早いクリスマスということで、お台場のチームラボボーダレスに行った。青海の方。 borderless.teamlab.art こういうのもプロジェクションマッピングっていうのかな。刻一刻と変化する流れる映像で一面に埋め尽くされた世界。撮影可能だけれど、まともに…

先行投資 みなぎコレクション

皆さん、人生してますか?私は人生迷走中です。 迷走なりにちょっと人生何とかしようと、椅子を買いました。 19世紀末のイギリス製パーラーチェアだそうです。いや、来年ちょっと自宅にいる時間を増やそうかって話になっていてね。そうしたらテーブルと椅子…

想定外 みなぎコレクション

ロイヤルベールというメーカーのティーセットを買ってしまった。私が集めているのはトリオとデミタスカップだけで、セットはかさばるし高いから対象外なのに。なのになぜ買ったのかというと、ヤフオクで100円だったからだ。100円で落札できるとは思ってなか…

猫ブランド カルティエ展 12/1

久々にシェアアートでチケットが当たったので、チケットもらいでもしなければいかないような展示に行ってきた。 cartier2019.exhn.jp カルティエ…カルティエなんか一個も持ってねぇw負け惜しみに聞こえるかもだけど、カルティエといえばやはりバブルを連想す…

小粒の佳作 吉野石膏コレクション 11/23

印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション mimt.jp 率直に言って、地味な展示。数も多くないし、作品もこじんまりしたものが多い。あまり冒険しないというか。 無難な代表作…というわけでもないんだよなぁ。特徴的な画風がよく現れた時期、のちょ…

フランスの本 アール・デコの造本芸術 11/24

日比谷図書文化館に行ってきた。 www.library.chiyoda.tokyo.jp お金持ちの区は文化レベルが高い。俺の区にはこんなおしゃれな施設ないぞコノヤロー!!入場料は300円と激安ですが、チケットがQRコードの自動発券機だったりしてハイテクだな、お金がうなって…

【ネタバレ感想】あなたに似た人1

書籍データ タイトル:あなたに似た人1 作者:ロアルド・ダール 訳者: 田口 俊樹 お勧め度:★★★★ 収録タイトル 味 おとなしい凶器 南から来た男 兵士 わが愛しき妻、可愛い人よ プールでひと泳ぎ ギャロッピング・フォックスリー 皮膚 毒 願い 首 味 私が招…

【ネタバレ感想】ごろつきはいつも食卓を襲う

書籍データ タイトル:ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50 作者:福田里香 お勧め度:× 今日の猫 独自のフード理論に基づき、フィクションのあるあるネタを集めたエッセイフード三原則は以下となる。 善人は、フードを美味しそ…

【ネタバレ感想】西洋画人列伝

書籍データ タイトル: 中ザワ ヒデキ 作者:西洋画人列伝 お勧め度:★★★★ 今日の猫 ルネッサンスから二十世紀美術までの有名画家の伝記を、自伝形式でまとめる 面白かった。しかし、変な本だった。列伝、というからには著名芸術家の紹介本なのだが、それが…

座れます 椅子の神様 宮本茂紀の仕事 11/9

銀座からてくてく歩いて京橋へ。 www.livingculture.lixil このメインビジュアルに惹かれてやってきた。半分解体展みたいなやつかな?て思ったけど、構造部分はちょっとだけだった。というか、ここ狭いのに会場構成に凝って、展示物少なかった。 宮本茂紀 - …

広告デザインは庶民の味方 日本のアートディレクション展GGG 11/9

銀座でギャルリーためながに行きたかったのだけれど、客ゼロで入口に店員がドアをふさぐように立っててさ。一応画廊だけど僕ここで売ってる絵を買う金ないから100%客じゃないんだよなと思うとちょっと入れなかった……悲しい……お金欲しい…… そんな悲しみの銀座…

ちょっと怖かった 近代常設展 11/2

国立近代美術館の所蔵品展。別料金で鏑木清方展も見れたけど写真不可だしパンフ品切れだし、何より「表現きれいで細かいねぇ」以上心に響かないので割愛。www.momat.go.jp --- 松井 康生「練上嘯裂文茜手大壺」 練上:色の異なる土を組み合わせて模様を表す…

窓の何を表すの 窓展:窓をめぐるアートと建築の旅 11/2

久々の近代美術館。 www.momat.go.jp 企画展のテーマは「窓」ですが、そこまで厳密なものでもないようです。窓を表現した作品、窓を思わせる作品、窓から想起した作品、主題ではないけれど窓が一応含まれる作品。そういうのだけでなく、「窓じゃないけど窓っ…

コレクションの謎 内藤コレクション&西洋常設展 10/27

国立西洋美術館の常設展と、コレクション展。 www.nmwa.go.jp 内藤コレクションって何ぞや?というと、西洋写本の本から剥がれ落ちたページを集めたもの、らしい。 「別に写本には興味がないけど価値があるから集めてる」みたいなことが書いてあってサイコパ…

美術コレクション一族 リヒテンシュタイン展 11/4

短期間にわしゃわしゃといくつか展示を見たのだけれど、ちょっと順番前後して文化村の話をするよ。 www.bunkamura.co.jp 今回の企画展はリヒテンシュタイン侯国の建国300年を記念したものだそうです。 ja.wikipedia.org リヒテンシュタイン侯国はスイスとオ…

大量展示の是非 ハプスブルグ展 10/27

西洋美術好きなら押さえておきたい、ハプスブルグ展には当然行く。だって、絶対すごいじゃん。ゴージャスに決まってんじゃん。見るしかないじゃーん。 habsburg2019.jp www.nmwa.go.jp ハプスブルグ家は知らない人はいないであろう、欧州の貴族です。軍事と…

【ネタバレ感想】現代美術史テキスト

書籍データ タイトル:現代美術史テキスト 作者:中ザワヒデキ お勧め度:★★★★★★ 今日の猫 印象派からポップアートまで、官製サロンが終焉してからの美術史を有名絵画の模写を多数参照して紹介する。 すっごくおもしろかった。府中市美術館の売店でたまたま…

【ネタバレ感想】アメリカ短編ベスト10

書籍データ タイトル:アメリカ短編ベスト10 作者:エドガー・アラン・ポー 他 訳者: 平石 貴樹 お勧め度:★★ 収録タイトル エドガー・アラン・ポー「ヴァルデマー氏の病状の真相」 ハーマン・メルヴィル「バートルビー」 セアラ・オーン・ジュエット「ウィ…

行為とその道具 Surface and Custom 10/20

銀座資生堂パーラーは今改装工事のため休館中なのだけれど、地価の資生堂ギャラリーは営業中だよ。現存する日本最古のギャラリーなんだってさ。 www.shiseidogroup.jp --- ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ「Moulting」 1923年から1959年までの資生堂…

あっさりなのでおまけをつけました マルク・シャガール―夢を綴る 10/20

銀座でタダでシャガールが見れると聞いて。 www.po-holdings.co.jp ポーラミュージアムアネックスは、銀座の端っこ、1丁目にある小さなギャラリーです。いつもは現代アートの作品を展示しているのだけれど、10周年記念とのことで箱根の美術館から持ってきた…

【ネタバレ感想】幻影の書

書籍データ タイトル:幻影の書 作者:ポール オースター 訳者: 柴田 元幸 お勧め度:★★★★★ 今日の猫 妻と子を飛行機事故で失った大学教授は、絶望の底にいた。強い鬱状態の中、たまたまTVで見たとある無声喜劇映画に魂の救いを感じる。その映画の主演男…

【ネタバレ感想】鍵のかかった部屋

書籍データ タイトル:鍵のかかった部屋 作者:ポール・オースター 訳者: 柴田 元幸 お勧め度:★★★★★ 今日の猫は黒くてよくわからない 作家、とは名ばかりで新聞や雑誌に頼まれ記事を小器用に上げることで生計を立てている男。そんな彼のところにあるは不意…

数で勝負はつかれます お帰り「美しき明治」 10/17

調布市美術館に行ってきた。 www.city.fuchu.tokyo.jp 今回の展示のコンセプトは、「美術史であまり顧みられていない明治期の日本人洋画に着目」というところです。日本に洋画が入ってきたころから、外国人教師の作品やその弟子たちの作品、1878~96年の洋画…

写真中心 日芸とバウハウス100年 10/14

ちょっと江古田に用があった。 そんで、江古田まで来たんだからのぞいてく?と日本大学芸術学部へ。 www.bauhaus.ac 金属張りのスタイリッシュな建物だけど、下からは見えない屋根の部分に目玉みたいな日芸マークが付いてるらしい なんか…なんか20世紀少年み…

ゴッホ爆誕 ゴッホ展 10/11

たまたま午後から体が空いたので、ゴッホ展の初日に行ってみた。だってゴッホだし、上野の森だし、会期後半になったら絶対混むだろうなぁって。 go-go-gogh.jp ゴッホについては、知らない人はいないでしょう。世界の有名画家TOP5には入りそう。今回の展示は…

【ネタバレ感想】ダンプリングの歴史

書籍データ タイトル:ダンプリングの歴史 (「食」の図書館) 作者:バーバラ・ギャラニ 訳者:池本 尚美 お勧め度:★ 今日の猫 ダンプリング(穀物の粉を練ってゆで、または蒸したもの)の歴史と各地の広がりを解説した本。 ja.wikipedia.org タイトル詐欺。…

【ネタバレ感想】タコの心身問題

書籍データ タイトル:タコの心身問題 作者:ピーター・ゴドフリー=スミス 訳者: 夏目大 お勧め度:★★★★★★ 今日の猫はブレブレ 科学哲学者である作者が蛸のコロニーを観察することで人間と頭足類という全く異なる進化の段階をたどった二つの生物がともに持…