人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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2019-01-01から1年間の記事一覧

【ネタバレ感想】美味礼讃

書籍データ タイトル:美味礼讃作者:ブリア=サヴァラン訳者: 玉村 豊男 お勧め度:★★★ 今日の猫 稀代の美食家、ブリア=サヴァラン氏による美食の歴史およびその生理学。 面白かったけど、訳者がちょっとなあって。原作とはだいぶ変えて訳したらしい。話の…

【ネタバレ感想】戦場のコックたち

書籍データ タイトル:戦場のコックたち 作者:深緑 野分 お勧め度:★★★★★ 今日の猫 アメリカの片田舎で、雑貨屋兼惣菜屋を営む家に生まれたティム青年。第二次世界大戦に従軍した彼はコック兵のエディに誘われ、自分もコック兵として隊員の食事を調理する部…

豪華名作シリーズ コートールド展 9/22

割と開始直後にコートールド美術館展に行ったのだけど、仕事が繁忙期で書く暇が取れずにこんなにたってしまった。 www.tobikan.jp フランス系イギリス人、サミュエル・コートールドのコレクションからなる美術館が現在改装中ということで、日本に来ています…

シェリー2連発 コレクション

ヤフオク購入品シリーズだよ。 ワイルマン・シェリー 金彩伊万里様式華装飾紋 サーヴィング・プレート 名前は大げさだけど、要するにイギリス製日本風大皿。刺身とか盛るとめちゃくちゃそれっぽく見える。 バックスタンプからすると1894-1910年のいずれか。…

【ネタバレ感想】20世紀イギリス短編選

書籍データ タイトル:20世紀イギリス短編選 上下 作者:キップリング・他 訳者:小野寺 健 お勧め度:★★★★ 今日の猫 上 船路の果て / ラドヤード・キップリング [著] 故郷への手紙 / アーノルド・ベネット [著] ルイーズ / サマセット・モーム [著] 岩 / E…

超絶細密 みなぎコレクション

毎年恒例、日本橋三越英国店で購入。 ロイヤルウースター デミタスカップ&ソーサー 蔓草花紋 写真が暗い プリントに手彩色、だと思うのですが、地模様にも結構筆が入ってる感じがある。太い唐草模様は上からなぞった跡があるし、下のフリンジ模様も線の太さ…

可愛いのが勝ち みなぎコレクション

理屈はいい。これを見ろ。 かわいい… めっちゃかわいい…… というわけで改めて。 ロイヤルクラウンダービー デミタスカップ&ソーサー チャイニーズバード クジャクのような鳳凰のような。濃いピンクに白く浮き上がる鳥がかわいらしいです。コーヒーカップの…

【ネタバレ感想】クラインの壺

書籍データ タイトル:クラインの壺 作者:岡嶋 二人 お勧め度:★★★★★★ 今日の猫 踏みなさんな ある日青年はゲーム会社から、かつて自分が書いて別の会社に応募したシナリオを使ってゲームを作成したいとの連絡を受ける。かなり長い間待たされた結果、出来上…

【ネタバレ感想】レモン畑の吸血鬼

書籍データ タイトル:レモン畑の吸血鬼 作者:カレン・ラッセル 訳者: 松田 青子 お勧め度:★★★★ 今日の猫 収録タイトル 収録タイトル レモン畑の吸血鬼 お国のための糸繰り 一九七九年、カモメ軍団、ストロング・ビーチを襲う 証明 任期終わりの廏 ダグバ…

虫は嫌い。 遠藤 薫展 9/8

www.shiseidogroup.jp 「近年亡くなった誰かのおばあちゃんの刺繍画/ミレー『落穂拾い』」 タイトルが……タイトルが重い…… これだけ写真を失敗したので、カタログ写真です。パット見何なのかもわからないほどすり切れた刺繍画。ゴブラン織りにも見える。 --- …

【ネタバレ感想】八月の暑さのなかで

書籍データ タイトル:八月の暑さのなかで 作者:ロード・ダイセイニ他 訳者: 金原瑞人 お勧め度:★★★ 収録タイトル エドガー・アラン・ポー原作/金原瑞人翻案「こまっちゃった」 W・F・ハーヴィー「八月の暑さのなかで」 サキ「開け放たれた窓」 リチャー…

反省サル みなぎコレクション

これもヤフオクで買った。例の意地悪代で買ったった。たぶん京都人は存在に気づいていない。 EMサンドデザインのアニマルカトラリーレスト 年代は不明だし、EMサンドというのが何なのかもわからない。デザイナー名なのか、メーカー名なのか。 造形はかなり良…

意地悪代で買った みなぎコレクション

パーフェクト私事なんですけどね、ある日の京都人が非常に意地悪だったのです。「絶対に怒らないから悪いところを言ってほしい」と言われたので指摘したらめっちゃ長時間怒り続けるっていう非常に意地悪野郎だったんですよ。「怒らないとは言ったがそれは事…

イケナイことを憶えた みなぎコレクション

ヤフオクに手を出してしまった。ヤバイ。私はもうだめだ。ものすごくいっぱい商品がある。 気になったものを全部落札すると破産する。 しばらく張り付いた結果、売れ筋のものはすぐ売れるけど、人気がないのはずーっと回転寿司(入札0で終わってまた出品され…

【ネタバレ感想】夜中に犬に起こった奇妙な事件

書籍データ タイトル:夜中に犬に起こった奇妙な事件 作者:マーク・ハッドン 訳者: 小尾 芙佐 お勧め度:★★★★ 今日の猫はすべてがピンボケ 生きづらさを抱える少年(明示はされないがおそらく高機能自閉症)は数学の天才だが人とのコミュニケーションが難し…

鵠沼の女の子 岸田劉生展 9/1

毎年「今年注目の美術展一覧!」みたいな雑誌を買うことにしているのだけれど、そういう雑誌って大体美術展チケットの応募ハガキが巻末についてたりします。というわけで、 当たったぜ懸賞!行くぜ美術展!www.ejrcf.or.jp というわけで岸田劉生展です。ペア…

【ネタバレ感想】書きたがる脳 言語と創造性の科学

書籍データ タイトル:書きたがる脳 言語と創造性の科学 作者: アリス・W・フラハティ 訳者: 吉田 利子 お勧め度:★ 今日の猫 うつ病の後にハイパーグラフィアを発症し、薬物治療の作用でライターズ・ブロックを経験した脳科学者の著者が、自身の経験をも…

ミクロの世界 青木 美歌/前触れの石 8/18

日本橋高島屋、すごい大きくなりましたよね。東京は再開発ラッシュで、ぶっちゃけそんな大量にビルを建てて需要があるのだろうかと単純に疑問に思う。 美術フロアにはいくつか展示があったが、撮影可能なのはこれだけ。他のコーナーでは美術サークルの発表会…

哲学と美術 ロイス・ワインバーガー 見える自然、見えない自然 8/17

ワタリウム美術館って名前気になるじゃないですか。なんか変な名前ーってフックになるじゃないですか。 でもなんかあんまり宣伝してないんですよね。私がなんでここ知ってるかっていうと、周辺に用があるときに地図を見て何この美術館?って気になるからって…

【ネタバレ感想】特別料理

書籍データ タイトル:特別料理 作者:スタンリイ・エリン 訳者: 田中 融二 お勧め度:★★★★★ 収録タイトル 特別料理 お先棒かつぎ クリスマス・イヴの凶事 アプルビー氏の乱れなき世界 好敵手 君にそっくり 壁をへだてた目撃者 パーティの夜 専用列車 決断…

お金持ち公民館 港区立郷土歴史館 8/18

白金高輪駅近く、港区の区民会館的なところに行ってきました。でけぇ。 www.minato-rekishi.com もとは国立の公衆衛生病院だったそうです。中にはカフェがあったり歴史資料館があったり、図書室があったりします。でもどうやらほとんどの部屋は閉じられて利…

ポストカードくださいったらください。 太田喜二郎と藤井厚二ー日本の光を追い求めた画家と建築家 8/17

目黒区美術館に行ってきた。ここは坂をひたすら下って行った先にあるので、行きはよいよい帰りは恐いである。東京の坂はマジきつい。 mmat.jp Wikipediaには太田喜二郎のページがなかった。藤井厚二のページはあったけど写真がないので今回は割愛する。 太田…

ウェイの巣窟 mirror ball 8/17

新宿で飯でも食うべなとイケイケスポットのサナギに来てみたのだけれど、時間帯のせいかご飯売ってなかった。悲しい。タピオカドリンクで腹を膨らませたくはない。 ichigaya.keizai.biz 店の一角に写真展示がされていましたよ、と。普通にその壁の前にお客さ…

自己主張強め projectN76 末松由華利 8/10

オペラシティの常設展はいつも二つある。 www.operacity.jp --- 「悲しいほど似ていて、恐ろしく異なる」 切り絵のような作品。折り紙をたたんでハサミで切って、レース模様を作って遊んでいた幼稚園時代を思い出す。右の赤いやつ、リンゴみたいなのが好き。…

見にくさがひどい 池田良二の仕事 8/10

ジュリアン・オピーのついでに所蔵品展。これは撮影不可だった。 www.operacity.jp 正直すごく見づらかった…背景とあまり差のない淡い色のインクで細かい文字や写真が刷られているリトグラフなのだけれど、あまりにも繊細なその絵が、額のガラスに反射した光…

薄味は結構好き ジュリアン・オピー 8/10

1週間ガッツリ夏休みをしていたし、それが終わったら仕事が死にそうだ。 初台にジュリアン・オピーを見に行きました。結構前だけど。 www.operacity.jp このポスターをみて行ったわけですよ。 「あぁミニマルデザインね。いいよねスッキリ都会的で結構好き…

【ネタバレ感想】二壜の調味料

書籍データ タイトル:二壜の調味料 作者:ロード ダンセイニ 訳者: 小林 晋 お勧め度:★★★★ 今日の猫 二壜の調味料 スラッガー巡査の射殺 スコットランド・ヤードの敵 第二戦線 二人の暗殺者 クリークブルートの変装 賭博場のカモ 手がかり 一度でたくさん…

【ネタバレ感想】黒い家

書籍データ タイトル:黒い家 作者:貴志 祐介 お勧め度:★★★★ 京都の保険会社に勤める男。ある日職場に「自殺でも保険金はおりるのか」と女性から問い合わせの電話がかかってくる。咄嗟に彼女が自殺しようとしているのではないかと自分の兄が自殺したことや…

うすら寒い感じ 真夜中の来訪者 8/3

冨安由真の個展がデパートでやってるよって知ったのは終了数日前だったけど、何とかねじ込みで見に行くことができました。 www.jiji.com 期間が短いし、宣伝も足りないよ!もっと早く教えてくれ!! --- 「The Midnight Visitors」 インスタレーション作品。…

別世界の話 The Eyes and Hands 8/3

銀座ミキモトの展示を見てきたよ。 www.mikimoto.com 展示会場に入ると暗い中にロゴが浮かび上がり、海の底のような美しいイメージになっています。 とてもきれいなのですが、暗い中にキラキラしたものを置いて強いスポットライトを当てているので、写真が非…