薄味は結構好き ジュリアン・オピー 8/10
1週間ガッツリ夏休みをしていたし、それが終わったら仕事が死にそうだ。
初台にジュリアン・オピーを見に行きました。結構前だけど。
このポスターをみて行ったわけですよ。
「あぁミニマルデザインね。いいよねスッキリ都会的で結構好きだな」と思って軽い気持ちで出かけたんですよ。
手前(水色)「Walking in Boston 3」
中(クリーム色)「Walking in New York 1」
奥(オレンジ)「Jada Teresa Yasmin Julian 2」(動画作品)
でっけぇ。
いや、ちょっとまじ?てくらい、でっけぇ。
粗めの布のようなものにペタペタ貼ってある。塗装した木材、とのこと。
木の質感が全くない。角が丸いし、ウレタンでくるんでるのかな?とか思った。
なんというか、作業したての後が全くないのがいい。
巨大な作品は、巨大なだけで良さがだいぶあると思う。
これだけでかくて、 製作者の手の後が極力消されていると、なんか人の手によるものじゃないような気がしてくる。人知を超えたもののような気がする。なんというか、神話時代のもののような気がする。
ストーンヘンジとか、大仏とか、モアイ像とか。でっかいものにはそういう効果がある。
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こちらも十分でっかい、プラスチック板を重ね合わせたような作品。テカテカ。
首がないのが浮遊感あっていいよな。
「Headphones」
これ好きです。顔が全く見えないやつ。なんか、私の仲間のような気がして。
「Tatoo」
これはすごい。何がすごいって、タトゥーの部分がすごい。
黒いプラバンに各色のプラバンを重ねて張り付けた作品で、タトゥーの部分も印刷ではなくきっちり細かいパーツを正確に貼り込んでいる。
見事だなぁと思う。
ピカピカのプラスチックだから反対側に展示されている作品が映り込むのもまた良い。
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「Walking in London」
動画作品たくさんあった。
直方体の四方をディスプレイにして、歩く人を映し出している 。これだけデフォルメしても歩き方には性格が現れるのがいいし、角を通るときに映像がぐにょんってなるのが好き。
各面に一人ずつ表示される白黒バージョンもあって、それも好き。
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「Valley」
アルミニウムに自転車用塗料を塗ったものだそうです。完全にマットで、塗装ではなく染付のようだ。
横から見ると結構各層が厚い。
遠くにいる鳥は穴で、近くを飛ぶ鳥は貼り付けで表現されているのが面白いと思う。
これほしいなぁと思うけど、これってでっかいことによる良さがかなりあるから一般家庭には難しいよね(そもそもお金がない
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「Crows」
こちらも動画作品。電光掲示板で、歩いたり足元をついばんだりするカラスが見れる。かわいい。
元は公園の地面の上に設置してあるものらしい。
これを見て本物のカラスはどう思うのかな。
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会場に流れている音楽もよかった。
ただ、作品がでかいし会場が狭いので、展示作品は少ない。割とすぐ見終わってしまってちょっと物足りない。しかし作品をいっぱい展示したらよさが失われてしまうし、この広すぎるくらいの間隔がいいんだよなぁと思うと難しい。たまには上階も使って展示してもいいんだぞ。
あと、見終わってグッズ売り場のぞいたらクッソ高くてびっくりした。
レンチキュラーでWalking inシリーズのようなポストカードがあったのでちょっとほしいなと手に取ってみたら、5400円だったのでびびってすぐ元に戻した。
他の人もみんな手に取って裏の値札見てすぐ戻すって作業していて面白かった。
図録も高かったなぁ。