海の泡 真珠―海からの贈り物 6/21
渋谷の松涛美術館で「真珠 ― 海からの贈りもの」展を見てきたよ。
休館が長かった分、9月まで会期を延長してくれています。助かるね。
チケットです
パール(模造可)のアクセサリーをつけていくと200円引きになるからお勧め。
古代文明や縄文時代から真珠は使われていたはずだが、何せ有機物なので副葬品になると分解されてしまい、土台の金具しか残っていないとか。
江戸時代は偶然真珠貝から産出された真珠を「御喰出し」と呼んで珍重していたとか。
真珠貝は全体的には美味しくないけど貝殻部分だけはうまいとか。
普段美術館ではとても学べないようなことを学べてかなりおもしろかった。
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「シードパールネックレス&イヤリングセット」 19世紀初期 イギリス
養殖真珠技術が確立するまでは、基本的に丸くて大きな真珠というのはほぼありません。バロックパールが流行ったりしたのも、それが原因なのかなぁ。
それでこのシードパールという直径数ミリの小さなビーズのような真珠がメインで使われています。
しかしこれが全部天然真珠かと思うと途方もない量どうやって集めたんだろうと気が遠くなる。この2,3㎜の真珠全部穴を後から開けたんだよなと考えると方法すら正直わからない。
下手したら他の宝石や貴金属より貴重品だったりするのでは…
シードパールの品は上品なデザインが多くてとても良い。けどさすがに時代的にちょっと派手だなぁと。
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帯留「桜」 御木本真珠店 1908-1912(明治41-大正元)年
帯留めだけど普通にブローチとして使えそうなデザイン。シンプルでスタイリッシュ。現代でも普通に使えるデザインです。
さすが、真珠王ミキモトの製品です。世界初養殖真珠に成功しただけのことはある。
今回は展示の半分がミキモトのものでした。
展示物はそれほど多くないけれど、面白かった。