ちょっと消化不良 絵画のドレス|ドレスの絵画 3/23
神戸ファッション美術館と東京富士美術館のコラボ展ということで八王子まで行ってきた。ちょうど桜の時期なので、八王子の山中はなかなか見事。
本物の時代衣装と、当時の家具調度品。そして同じ時代に描かれた絵画とを展示するという試みは非常に豪華で興味深いものでした。もちろん絵画と衣装は全く同じものではないんだけれど、スタイルや色などかなり近いものを並べていて非常に勉強になる。特にナポレオン戴冠式の絵画とレプリカドレス、そして本物のジョセフィーヌのティアラが展示されていたのはこの2美術館が協力してこそだなぁと感心しました。
けど、やっぱり服が見にくいよ~そこどうなってんの?てところが多すぎるよ~
あとパンフレットが薄い!図録って厚さじゃないよパンフレットだよこれじゃ。ドレスの正面写真じゃなくてせめて後ろからの写真も載せてくれ。できれば横からのも頼む。
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「ローブ・ヴォラント」1730-35年ごろ フランス
18世紀のドレス。贅沢に布をたっぷりと使ったガウンのようなデザイン。背中部分の「ヴァトー・プリーツ」と呼ばれるタックが特徴的とのことでしたが壁を背にこういう座り方をしているマネキンなので見えず。
これさぁ…これ全然わからないよ…背中どうなってるの?打ち合わせの下どうなってるの?スカート部分どうなってるの???
これはさすがにもう少し展示を工夫してほしかったです。
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「シュミーズ・ドレス」1800年ごろフランス、イギリス
ジャン・フランソワ・ボシオ「バドミントン」
これはすごくよかった!
同時代の絵画と衣服とを並べ、同じポーズをとらせているの。めちゃくちゃわかりやすかったです。
胸の下と襟ぐり、そして袖のところをひもで引き絞り結んで着付けをしています。ファスナーとかない時代だから開きはスリット状になっているのだけれどそういうものらしい。スカートの下にはペチコートを着ているようですが、上半身の下着は不明。来てないことはないんだろうけどマネキンだから省略したのかなぁ。
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「プロムナード・ドレス」1880年ごろイギリス
エドゥアール・マネ「散歩」
おんなじ…おんなじ服や!!!!手興奮したけどよく見ると首周りのデザインとか違う。ていうか、マネの画風だと荒いのでよくわかんないねそもそも。でも当時の流行服なんだなぁということが良くわかります。
展示されている女性服の大部分に言えることなんですが、ワンピースだかツーピースだかわかんないんだよねぇ…上半身も下半身も、そしてペチコートも同じ布でできている。そして恐ろしい量のタックとプリーツで全身が覆われている。
どこからどこまでが一つのパーツなのか全然わかんない。前開きなのか後ろ開きなのかすらわかんない。
手に取って見たいなぁ。
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ジョルジュ・クロエガート「夫人像」
こちらは東京富士美術館所蔵の絵。前にも常設展で見たことがあります。
今回新たに追加された開設によると、この状態は着替え中、いわば下着姿なのだとか。探せば同じドレスの絵もありますよというので検索してみました。
たしかに、オーバースカートを着ている絵が見つかりますね。でも上半身はどうなんだろうなぁ。肩紐、着替えた後のほうが細いからこの絵の上に何か来ているというよりは着替えている感じに見えるけれど。ボディスだけ変えて変化をつけたりもしたんだろうか。
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全体にすごく面白くてきれいでいいんですけど、だからこそもうちょっと!もうちょっと何とかならんのか!!!!って思うところがあまりに多かった。
わからん。俺は服のことは何もわからん。
神戸ファッションミュージアムさんは、動画DVDを販売してほしい。マネキンが下着から着付けをしていく様を動画に保存して見せてほしい。
こういうのがすべてのドレスに対してみたいんですよ!!!!
でも実際わからないんだろうな~ドレスは残ってても下着とか残ってないのかもな~
めちゃくちゃ気になる。