ど派手結婚式場 百段階段の縁起物 3/14
ホワイトデーだけどダイエットをしないといけないので和食レストランに行きました。その天井に貼られていたこちらの絵。
約90年前の門井掬水と言う人の絵だそうです。
というわけでここは日本で一番トイレが派手なことで有名な目黒雅叙園です。
雅叙園の中の百段階段という木造建築は昭和初期に建てられた日本初の総合結婚式場で、国の重要文化財になっています。レストランのお姉さま曰く、全国から集めた職人に金に糸目をつけず、好き放題やらせて作らせた豪華絢爛たる建物で、当時は「仕事がなければ雅叙園に行けば仕事をもらえる」と有名だったのだそうです。
雅叙園の他の部分はもう当時の面影は残っていないのですがバブル期に現代的に改修されて率直にいうとアホみたいに派手になっています。トイレ内に川が流れて橋がかかっていたり、建物内に茅葺の日本家屋があったりする。なんだかんだあって今は外資の会社が建物を所有してたり、ここを使用してるウェディング関連会社が倒産しかけたりしてるけど大丈夫かいな。
今回は「百段階段の百の縁起もの」というイベントをしていたのでしばらくぶりに行ってみました。
壁画、天井画、調度品、そして建物自体と見どころが多すぎて脳がつかれる。
ちょっと順不同に出してみたい。
床の間の柱というか蹴上?なんていうんだろ。見事な螺鈿。
こちらは廊下のガラス障子。縁起ものである瓢箪をデザインしているそうです…よくわかんないけど、まあ言われてみればそうかな?
階段上部にある清方の間の入り口。富士山がすらりとした線で描かれている。かっこいい。
格の高い部屋には、廊下からわきに伸びる通路を進んだ先、部屋の入り口にこうして屋根を模したものがついている。
どの部屋も障子がめちゃめちゃ細かいから見てほしい。ビビる。
荒木十畝 「五位鷺」
十畝(じっぽ)の間の天井画。ほとんどの部屋は講師天井になっていて、こうして見事な花鳥図が設置されています。いろいろあったけどこれが一番かっこいい。
漁礁の間、柱
菊池華秋による美人画
下から2番目の部屋なので多分格的にもそんな高くない部屋ですが、派手さでは一番の漁礁の間。趣味が悪いっていえば悪い、ぎりぎりのライン。
尾竹竹坡(おたけちくは)原画・盛鳳嶺(さかりほうれい)彫刻
天井も彫刻だし欄間も彫刻。彫の重なり、えぐい。
小山大月「静水(せいすい)の間、欄間」
漁礁の間よりずっと地味というか落ち着いているけど、明らかに格式の高い部屋。こちらは次の間(控室)。
池上秀畝「天井画」
小山大月「欄間」
奥の間はぐっと華やかでわかりやすい吉祥図です。
鏑木清方「清方の間 欄間」
さっき入り口だけ出した清方の間、あの鏑木清方が天井画、壁画を担当しためちゃ豪華な部屋になっています。
鏑木清方「天井画」
天井の組み方も豪華だし、すごい変わったデザインです。
とにかく派手すぎてホエーってなること間違いなしです。
大体いつも和系の展示をしているけれど、当然建物自体は変わらないのでこういった建築装飾はいつでも確認できます。
だけど展示内容によっては写真撮影は不可なので、撮影をしたいなら確認していくべき。
あと、雅叙園内のカフェは予約しないととてもは入れないからそれも要注意だよ。