常設展大好き 横浜美術館 4/8
ヌード展を見た後さらりと見た常設展。
ここはコレクションが豊富でいつも違うのがあるし、どれもとっても好みの作品なので見ていて楽しい。撮影可能だし。好き。
長谷川 潔 「宝石と香水」
みるたびに「あ~なんか、あれに似てる。あの人。ほら、フランスの。え~っと、誰だっけ」となるので今回めっちゃ調べた。マティスだった。ちょっと似ている。
この人かなり好き。
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長谷川 潔 「狐と葡萄(ラ・フォンテーヌ寓話)」
ちょっとググってみたら、最初のよりこっちの画風の方が有名なんだね。こういう繊細なのも可愛い。
モデルにしたというおもちゃも展示してあって興味深い。
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吉田 千鶴子「夜半の雪」
手ぬぐいの柄みたいな作品。
これ、海だよねぇ。スノーマリンが静かに降り積もる深海の図。
とってもきれいだし、ずっと見ていていられる。見ていたら他の世界に行ってしまいそうな気持になる。
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中村 ケンゴ 「コンポジション トウキョウ」
これ、すっごく面白い。
コンポジション、といったら普通まず思い出すのがモンドリアンじゃないですか。
それを下敷きにしたうえで表現されるのは、小さなアパートの間取り図。
画像補正で正面向けたから欠けと歪み酷いけど。
とてもかわいらしいし、こうやってたくさん壁に並べるのがとっても素敵。
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写真展示室ではヒロシマの原爆についての写真が企画展示されていた。
戦後少し経ってからと、最近と、同じ人のインタビューとポートレートを並べて、時間経過を問いかけるもの。
その中に、撮影拒否というものがあった。
戦後のインタビューでは「家族や友人にも話していないのに、何で私が被爆者だとわかったんだ。二度と来ないでくれ」という強い取材拒否の言葉が。
現代のインタビューでも同様に取材拒否した際の言葉が書かれていた。
つらいよね。そんなん、写真とか取れないよね。
そこまで拒否されて、必死に隠している本人の苦悩を無視して、何でその拒絶の言葉を自分の「作品」として掲示できるんだろう。
どの面下げて、そんな苦しみを味あわせた人にもう一度時間をおいてインタビューしようだなんて思えるんだろう。
撮影協力したいという人は、撮ればいい。語り継ぎたいという人の言葉は、語り継げばいい。
けれど、拒絶の言葉すらこうやって消費してしまうのなら、どうすれば本当に拒否することができるのだろうか。
ゲイジュツの名の下なら何をやってもいいわけないよなと思った。
つらいよ。