人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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お土産は向かいの建物へ 名作を伝える-明治天皇と美術 三の丸尚蔵館 11/17

皇居の東御苑、大手門のほうから入ってすぐのところに三の丸尚蔵館というのがあります。あるのはずっと知ってたんだけど、どうにもタイミングが合わなくては入れなかったので、えいや!と一人で行ってきたよ。
www.kunaicho.go.jp

 

 明治時代の美術工芸品の特集展示でした。展示作品は少なめ。でも無料。でも作品集は1600円。高い。
なので無料でくれるパンフだけ。

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精工社「水晶玉蟋龍置物」

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この水晶はもともと神社の御神体だったそうで、それを明治天皇に献上し、ウィーン万博にもっていくっていうんで展示台を作り上げたものだそうです。
え、ご神体よそにあげちゃっていいの???って最初びっくりしたけれど、よく考えたら明治天皇はその神社の進行する神道のトップ神主、というか当時は本物の神として扱われていたんだから、神体を神に返すくらい別に問題なかったのかなと思わなくもない。

 

他の気に入ったのはパンフには載っていませんでした。

特に好きなのは高村光雲の「矮鶏置物」

www.kunaicho.go.jp

木彫りチャボの雄雌一対像なのだけれど、特に雌のお尻の部分がいいです。左右から重なる羽の質感が本当にかわいらしい。

河鍋暁雲の「百布袋之図」も好きというかめちゃくちゃ気になりました。だって、百布袋図だよ。百、と言いつつ120体の布袋様が描かれているんだよ。五百羅漢みたいなもんかな、と思ったら全員同じ顔をしているんだよ。120人の布袋が酒を酌み交わし、戯れているんだよ。どういう状況だよ…分裂するのかよ…

大蔵省印刷局「明治十二年明治天皇御下命『人物写真帖』」というのも美術という観点ではなく歴史的に気になりました。

www.kunaicho.go.jp

明治天皇が周囲の人の写真を残したいという意向を示したことで皇族15人、諸官省の高官4531人の肖像写真を集めて作られたアルバムだそうです。歴史的価値はものすごいだろうなぁ、これがあることで構成の歴史研究家はめちゃくちゃ助かっただろうなぁと、そういう観点でとても興味深かった。

尚蔵館は建て替えが決まっているそうで、横に建物を作りかけていました。どんなになるか楽しみだね。

 

ちなみに向かいの建物はお土産コーナーで、ボンボニエールが買えます。

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桐の箱に入った金属製(もちろん貴金属ではない)本格的!f:id:minnagi:20201120155850j:image

俺、この中にスワロフスキーのルース入れてしまっておくんだ…きれいだろ…

ほかにも本革の財布とかが激安と有名です。あと現在と過去の丸の内周辺の地図が売っていて面白かった。京都人興味津々。明治時代くらいの時は、現代の丸の内オフィス街のあたりは日本軍の施設で占められていて、さすがに皇居をしっかり守っているんだなとか、だからこそ二・二六事件とか五・一五事件とかはマジでやばかったんだろうなとか興味深かった。
面白いものがたくさんあるから、皇居に来たら要チェックだと思う。