幻再び 立体錯視の最前線 7/20
神保町でカレーでも食うべと出かけてたまたま通りすがったお茶の水。
明治大学に特別展のポスターがデカデカと貼られていたので思わず立ち寄ってしまった。
前も見たことあるんだけど、面白いから何度だって見たいじゃないですか。ないですかぁ。
というわけで錯視とは何かっていうと、こういうやつね。
「アナモルフォーズ」
こういう画像が、特定の視点から見ると立体的に見えるというやつ。これは一枚絵だけど、立体でこういうことをやろうというのがこの企画の趣旨です。
肉眼で見ると両眼で見るから補正されてしまうので、片眼で見るかスマホ画面で見るのが正しいやり方。でもこれって見る位置が厳密に想定されているのにここだよって指定がないのがつらいんだよなぁ。どう頑張ってもサンプル写真みたいに見えないものとかたくさんあった。混んでたからゆっくり検証できないし。これは前回もだけど何とかしてほしいところ。
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左「歩きにくい階段」 右「カフェウォールビル」
Twitterで時々回ってくる傾いて見える文字じゃんって思った
普通の階段、普通の立方体なのだけれど、模様によって歪んで見えるというもの。
この階段なんかに使えないのかねぇ。駆け下り防止とか?
不可能モーション立体「なんでも反発3方向滑り台と階段」
これはすごかった。まじですごかった。下り階段と下り坂にしか見えないじゃないですか。肉眼で見てもそういう風にしか見えないんですけど。
横から見ると、のぼり階段上り坂なんですよ。中央が一番高い。でもどの角度で見ても真ん中がへこんでいるようにしか見えない。すごい。
ガチガチの計算で作られてるのがいいなって思う。
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だまし絵立体「3本柱の迷い」
だまし絵でよく見るアレも、物理学を駆使すれば実現可能!激アツ!!!
高さ反転立体「向きの変わる階段」
おなじみの鏡に映すと完全に見た目が変わるシリーズもすごかった。なんか別世界だよねぇ。鏡の国のアリスみたい。
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鏡像合成返信立体「コウモリ」「野菜」
コウモリが特にかっこいい。ていうかこれお土産コーナーで売ったらめちゃくちゃ売れると思う。私なら買う。不思議さでいうと、野菜の真ん中にある唐辛子とか左上のカブとかがどうしてこうなるんだろうなぁって感じがしますね。
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トポロジー錯視立体「円柱のマスゲーム」
相変わらずどうしてこうなるのかよくわからない3Dプリンタ作品。よく見ると上が平らじゃなくてガタガタしてるのがキモなんだろうなってことはわかる。わかるけど説明しろよって言われるとできない。悔しい。おもしろい。
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変身立体「波と草原」
これほしい。真剣に欲しい。売ってたら買う。買ったら玄関に鏡を置いて、その前に置く。だってめちゃくちゃオシャレじゃん。普通に高級感すごいじゃん。デパートの美術品売り場においても違和感ないじゃん。
今ふと思ったんですが、これ裏から見たらどうなってるんでしょうね?
ひっくりかえしたら、鏡像と実像が入れ替わって見えるのかなぁ。なんとなくだけどたぶんちゃんとには見えない気がしますよね。
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解説
今回何がいいって、理屈が表示されているのが本当に良かった。ああ、こういう理屈で錯視って起きるのねぇというのが非常にわかりやすかった。
もともとこの先生はロボットの目の開発、カメラから取り込んだ画像を立体認識するための研究から発展したのだというのが非常に興味深かった。工学畑の人なんだね。数学系の人かと思っていた。
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展示室は小さいし、すごい混んでいたし、初期作品はジャストポイントから見ないと錯視に見えないのもあって渋滞がすごかったです。
でも面白いから行って損はないよ。