えねるぎっしゅ FACE2018 3/2
例によって時間が余ると行くところ、損保ジャパン美術館。
毎年やっているらしい公募コンクールの受賞者展。6回目だそうだけれどみるのは初めてです。
入ってすぐの入り口のところに講評が張ってあったけど、絵を見る前に言われてもなって思った。XX氏のXXな画風はXXだが~とか言われても、どんなん???ってなるじゃん。最後のほうがいいんじゃないかな。
大きい作品ばかりだった。そして、なんかベタな作品が多かった。
厨二っぽさとか、奇抜な感じ、キャッチー名感じを狙ってるのが多く感じたけれど、「ああ、あるよねこういう厨二感」ってかんじ。
普通に正統派のやつも、「うんうん、こういう正当派絵画よくみる」って思った。
ベタなことは悪いことではないし、全部が沿うってことは多分審査員の趣味なんだろうな。
でもなんかこう、もう一歩突き抜けてほしいよなって思った。
----
工藤千紘 「還る」
こういう画風、ハードカバー本の表紙でたまに見る(偏見
安定感のある構図で、シンプルだけど色がとてもきれい。
---
アプスーまたはアプス(apsû、abzu)は、シュメール神話・アッカド神話において存在していたと伝えられる、地底の淡水の海のこと
マルドゥク(Marduk、マルドゥーク、マルドゥック)は、古代メソポタミア神話の特にバビロニア神話などに登場する男神
(By ウィキペディア)
シュメール?メソポタミア?神話のことは全く知らない。ちゃんと本を探すべきか。
タイトルを素直に解釈するならば、「海の上の最高神」だろうけれど、これは神話画ではないだろうからあまり気にしなくていいだろう。
個性的なキャラクター、画面の大きさもあって荒々しいが割りと好きだ。
---
山田紫郎 「screen」
大きな紙に鉛筆でひたすらカケアミした作品。
これでいいの?ときかれれば、これがいいのだ!と答えよう。
何が描かれているわけでもないが、なんかいい。カケアミの帯から離れて散らばるところもいい。ポストカードあったらほしい。
---
木俣創志 「木漏れ日」
これ、なんだろうねぇ。かなり分厚く重ねられた絵の具の隙間から漏れるオレンジの光。力強く、美しいよねぇ。
黒いところがビロードのように艶のない真っ黒で、触ったらふさふさしているのではないかと思うくらい。
絵画ってさ、もちろんダメなんだけど、めっちゃ触りたくなる。どんな質感なんだろう、どれだけのだったの強さなんだろう。そう言うのが気になってしかたなくなる。
---
松井亜希子 「Blood circulates through the body」
首都高のリトグラフ。
この展示では人気投票をしていたので、どれにしようか迷ってこれにしました。リトグラフ好きなんだよねー。
力強くて好き。
---
公募展ということで、決して似た絵が多いわけではないのだけれど、テイストが近い絵が多いなーと思った。
あと、とにかくアピールしなきゃななんだろうね、サイズも大きいしぐいぐい来る感じが強い。
なんか意外なのだけど、日本画系の絵にいいのが多いと思ったよ。今回あげてないけど。
現代絵画、なかなかいいね。