猫祭り 松岡美術館 3/21
人生が嫌になったので松岡美術館に行ったら猫がいっぱいいたので生きる。
松岡美術館は白金台にある私設の美術館だ。
新宿西口を使う人なら松岡って聞いたことあるかも知れない。
あの松岡セントラルビルディングの松岡です。
存在は前から知ってたんだけど、なかなか興味のある企画展をやっている時にこちらの暇が無くて行けなくて。でも今年の6月から長期休館に入ってしまうというので今のうちに行かないとなぁと。
行ってみた感想は、安い。
1階は博物が中心なのだけれど、説明がとても細かくて勉強になる。
2回は美術の企画展で、残念ながら今回は好みではなかった。中国陶器と文楽人形の絵が展示されていた。洋画もいっぱいあるはずなので、リニューアルされたら洋画の企画展やってるときに行ってみたい。
ディエゴ・ジャコメッティ「猫の給仕頭」
ジャコメッティのニャコメッティ!かわいい!玄関に置いて自転車の鍵とか持ってて欲しい。
ちょっと欲しすぎてレプリカ売ってないかなと検索してみたら、アマゾンで絶妙に胡散臭い偽物が売られていた(現在在庫切れ)
ジャコメッティらしくすらっとした姿ではありますが、あの特徴的な無機物のような痛々しさは感じられない。
すっごい欲しい。どっかに売ってないかなぁ。
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エジプト末期王朝時代 バステト像
ちっさい猫さん。すごいまじめな顔している。かわいい。
細かいところまでよく作り込まれている。本当は右手には儀式用の楽器を持っていたことが予測されるとのこと。
エジプト 新王国時代 セクメト像
おっきい猫さん。柔和な顔をしている。
こういう古い神像って鼻が壊れてること多いですよね。単純に細くてもろいのか、打ち倒された時に被害を受けやすいのか、はたまた邪教の悪魔として異教徒に打ち壊されたのか。
ロマン。
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エジプト 末期王朝時代 セクメト像
ちっさい猫さんアゲイン。きりっとした顔をしている。
ライオンも、猫です(猫原理主義)
ただ作品を置くだけでなく、どういうことをつかさどる神なのか、どういった歴史的流れで信仰されたのか、ヒエログリフではどう書くのかなどと詳しい説明があるのが撮っても興味深い。
ミイラの木棺とかもあったし、エジプト好きな人にはお勧めだ。
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エジプト 新王国時代 王女頭部像
初期の研究では、肥大した頭部やなめらかな顔のラインなどは持病による奇形と推測されていたが、現在では崇高なイメージを付与するための芸術様式だったと判明している。
王を実際の人間とは異なる姿で表現することで、神性を強調する意図があった。
と説明があってフムフムと。私がこの辺のことを勉強した時は持病説しか聞かなかったなぁ。知識のアップデートは大事だね。
フィフス・エレメントの宇宙人みたい。縄目のように仕上げられた質感も含め、現代美術のような質素な美しさがあると思う。
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ヘンリー・ムーア「馬」
かわいさよ。耐えがたきかわいさよ。
近代彫刻の大きいのもいっぱいありました。これが断トツでかわいい。ミニチュア欲しい。
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ガンダーラ 菩薩立像
ともに3世紀ごろの作品。
正直私には仏陀と菩薩の見分けがつかないよ…
菩薩とは悟りを求める者のことで、釈迦が悟りを開く前の修業時代の姿であらわされる。仏陀とは異なり、豊富な装身具(耳飾り、首飾り、胸飾り、椀釧など)をつけ、腰に布をまとい、上半身は裸形で肩から腕に書け天衣を付けている。当時の王族の姿がモデルとなっている。
ってあるけどさぁ!その特徴全部この仏陀坐像に当てはまるじゃんか!!
他にもヒンドゥー教の神像とかいろんな様式の仏像とかたくさんあった。アジア系好きな人にお勧め。
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大正時代 御殿飾り一式(京都製)
この美術館創立者の松岡清次郎が長女の初節句のためにしつらえたもの。
ひな祭りだから展示されていたのでしょうが、まぁでっかい。お雛様とお内裏様が建物の奥に引っ込んでるスタイルなんて初めて見た。大きすぎてどんな御顔してるのかわかんないね。見事すぎてやばいなという感想しかわかない。
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宮前 秀樹「置かれた人形」
日本画はあまり好みでない上に文楽は一度も見たことが無いのでわからんです。正直。
これは使用済みの人形が置かれているという設定の絵。ぼんやりと浮かび上がる人形は魂を宿しているようで美しく恐ろしいなと思う。
神楽舞を表した大きな二対の絵。おごそかな感じであり、押し殺したような迫力がある。
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鏑木 清方「保名」
元の話を知らないのですが、あらすじが解説されていて物語の世界を感じることができた。色がとても美しい絵。
正直二階はよくわからんな!ってなった。和物が好きな人は楽しい展示だと思う。
しかしこれだけのボリュームをこんなに詳しい説明付きで千円以下で見れるなんてすごいなぁと思う。タイミングがよければ無料解説ツアーもやっているそうだし、どんだけふとっぱらなんだよ、と。
リニューアルオープンしたら絶対にまた行くと思う。