流されて、図書館。 国際子ども図書館 1/27
旧博物館動物園駅に行きたかったんですけど、行けなかった…午後についたら、朝配ってる整理券が無いと入れないよって言われた。そういうのはもっと目立つように告知して欲しい。悲しい。寒い。
なのですぐ近くの、前から気になっていた国際子ども図書館に行ったよ。
開館直後に行ったきりだから19年振りとかになる。
図書館なので、無料で入場できます。もちろん本を読んだりコピーしたりはできるんだけど、貸し出しはできないという不思議な図書館。
カフェもあるけど手が足りてない感じでちょっと汚かった…
著作権とかの関係で、本が置いてある部屋は撮影禁止。床や天井の漆喰装飾が美しいので残念だけど仕方ない。
廊下や階段などは撮影可能とのことです。
明治に建てられたものを昭和に改築して、さらに平成で大改築して現在の様子になってるもので、どこからどこまでいつのものなのかよくわからない。
この階段裏すごくおしゃれだけど、あんまりきれいだから新しいやつなんだろうな。わざわざカバーつけてるってことは、この手すりは古いものなんだろうな。そうやって考えながら見る。
これは2階だったと思う、元々の外壁。今では外側を囲うようにガラスの廊下ができています。当時の窓は木枠。現代の感覚では図書館にはとても使えないね。
3階のテラス。外壁のレリーフなどが間近に見える。元の石材とかを結構大胆にカットして新しい構造とつないでいるのを見ると、そんな扱いでいいのかな?と不安になる。
大ホール。こちらは昭和に増築された部分です。なかなかすっきりとかっこいい。
全体模型がありました。改築を担当したのは安藤忠雄建築事務所だそうです。
「こうやって元の建物に新しいものをブッ刺して貫くのは忠雄ちゃん仕草」
「中のコンクリ打ち剥がしがすごいまっ平ら。お金かかってる。」
とは京都人の弁。そういえば安藤忠雄展、NYのビルにこういう感じのガラス直方体を差し込んだのとかあったな。
安藤忠雄 マンハッタン ペントハウス - Google 画像検索
にしても、元々の玄関をぶっ潰すってひどくないのかな。いいのかな。
建物の歴史が色々展示されてました。
東洋一の図書館を目標に設計されました。
(中略)
財政上の都合で当初建築の1/3の建設に留まった
こんな…こんな悲しい歴史があるだろうか……
財政上の都合、というのは日露戦争だそうです。戦争に勝ったはいいけど借金まみれで赤字になったという。戦争なんて金もうけのためにやるんじゃないのかよぉ。
一番に切り詰められるのは文化なんだなぁと悲しくなりますね。
色々資料やパンフを読み進めると、平成の改築前の状態は結構悪かったんじゃないかなぁと思えてきます。だから文化財として建物を保存するよりも、大胆に作り直す方を選んだんだろうな。
建築開始がもう少し早かったらなぁと思わずにはいられません。
個人的に図書館は大好きです。私は本がすごく好きだし、めちゃくちゃ読むので図書館なしの人生は考えられない。子どもの頃は毎週末複数の図書館をめぐって大量に本を借りていたものです。
経済的に恵まれてない私の娯楽であったし、家庭に恵まれていない私の逃避先でもあった。知識の大部分は図書館によるところが非常に大きい。
図書館を使わない、大人になってもシステムも知らないという人が割と多いのを最近知って、正直驚いてもいる。
図書館がなかったら、子どもはどうやって本を読むの?全部お小遣いで買うの?大富豪なの…???
大事にしようぜ、文化。