人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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お散歩広場 ジョイナス彫刻の森 9/23

本当は横浜美術館のモネ展を見たかったんだ。けど、到着が遅くなったのとすっごい混んでたので断念したんだ。
めちゃくちゃ並んでて、これ入場しても1時間も見れないなって感じだったんだ。悲しみだ。

 

というわけで、別の話。
私は神奈川出身で、祖父母が横浜に住んでて、友達も横浜在住が多くて、子供のころからなんだかんだ横浜駅の周りで遊ぶことが多かった。
のだが、なぜか一度も行ったことのなかったジョイナスの屋上に初めて行った。
なんでだろ?地続きの高島屋屋上には行ったことあるのになぁ。

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ぶっちゃけ整備がひどい。京都人には「氷川丸基準ww」と笑われる。

 

マリノ・マリーニ「構成」

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柳原 義達「道標・鳩」

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この鳩、結構あちこちで見る。

 

朝倉 響子「ニケ’83」
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足がすごい気になる。いすがちゃんと描写されてないから、めっちゃ爪先立ち電気椅子みたい。

 

 うーん、小規模。それほど語ることはないなぁ。

移ろいゆく世界 入江明日香展 横浜高島屋 9/23

横浜高島屋の入江明日香展を見に行きました。

www.takashimaya.co.jp

詳細の話をする前に聞いて欲しい。
会場についてチケットを買おうとしたら、おばあさんが人目を避けつつ私の手に紙きれを押しつけ、無言で歩み去って行ったんだ。とにかくなんかもらったことは確かだから「ありがとうございます…?」と言いつつ手元を見たら。
招待券だった。
多分チラシについていただろう、招待券の切り抜き。
マジかよ。くれるのかよ。神かよ。
見ていた京都人が「なに?辻斬りならぬ辻美術館招待妖精?」とか言ってたけど、もしかしてあれじゃないかね。ついにやったんじゃないかね。
私、人の金で美術館に行った……!!!
正確には”金”じゃないし”館”でもないけど、細かいことはいいんだ。
俺はついに人の金で美術館に行った。
感無量である。

 

入江明日香さんは前の記事でも簡単に取り上げたことがある現代作家さん。
和モチーフの、イラストっぽい画風の画家なのですが、元々は油絵志望で大学では版画を学んだのだそう。
作品のほとんどは銅板画に彩色やコラージュを施したミクストメディアだそうです。
びっくりしたよね。だって、作品完全日本画の文法なのだもの。元々洋画とは思わなかった。

左「横浜航海図(部分)」
右「京都白浪図(部分)」 

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横浜と京都の巡回展なので、会場をイメージした作品とのこと。勇壮な横浜と、みやびな京都。
あちこちの作品に踊るネコちゃんも可愛い。

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立体作品のみ撮影可能。

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宝船に高島屋のマークがついている不思議な世界。

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「火消し」

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強く、はかなく、カッコイイ。
「ふと大人びた顔を見せる子供」に魅かれて人物画を描き始めたという話に、この人は狭間で揺らぐさまが好きなのだろうなぁと思った。
大人と子供の狭間。動物と植物の狭間。生と滅びの狭間。
そういう狭間で揺らぐさまがよいのだと思う。
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ポストカード、正直あんまり出来がよくない…線が細すぎて白飛びしている。実物はもっと美しい。

 

「火消し」

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上と対になる作品。
より大人びた表情は、より儚くいまにも消え去りそう。
今にも風に流れて消えてしまいそう。

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増長天

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仏像、四天王のシリーズ。南方を守る武者としての姿が下に(そして猫たんも)描かれていて、その魂が実体化しているようだ。己の炎で実を焼き尽くしている。
こうして見ると、仏像の中の魂が今にも降臨している、実体化しつつある姿と見ることもできるだろう。
だけれどもどうしても消え去る瞬間に見える。吹き抜けるつむじ風のように見える。
疾走感のせいだろうか。こんなに静かな絵なのに。

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「冬鶏頭」
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動物を描いたものもたくさんあった。
特に多かったのが鳥、特に鶏を描いたものだけれど、こちらはネコ科の獣のようだ。
紅葉の中からのっそりと現れた幻獣。

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「美しい冬(部分)」
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かわいい…!すごくかわいい。こんなコートが欲しい。
この青がたまらない色をしている。ボタンが丸まった猫なのもすごくいい。
何となく横浜っぽいなと思う。青いからかな。武者姿が関東っぽいからかな。

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他にもたくさん作品があった。
フランスで学んでいるという銅板画、一版多色刷りの作品は完璧に浮世絵の色をしていて、同じ版でも色によってがらりとイメージが変わるのが面白い。特に銀色のインクを使っているものは、こんなに繊細な線がよくつぶれないものだと感心する。

掛け軸のような作品で、よく見ると表具の一文字や風帯も全て描き込まれた者も素晴らしかった。あれは欲しい。



入場前、展示ポスターを見た京都人は「あなたこんなイラスト?も見るのねぇ」などと言っていたが、実物見たら気に入ったようでめっちゃ真剣に見ていた。
小規模だけれどその分安いし、とても充実しているからぜひとも見に行くとよいと思う。
なんなら、7階の美術品フロアで展示販売会をやっているから先にそちらを見るといい。なんせ、無料だ。気に入ったなら8階の個展チケットを買いに行けばよいのだ。

余談だけど、販売品はほとんどが売約済みだったのがすごいなというかやっぱりなというか、納得だった。

気になっても見れない イメージの記憶 9/20

たまに新国立劇場のあたりを通るのだけれど、トイレを探してさまよっていたらこんな展示をやっていた。

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過去の告知ポスター展です。大きな額で飾られている。

くるみ割り人形、かわいい

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同じ演目でも結構違うのは、演出の差かしら。流行の差かしら。

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このへん好みだなぁというのをいくつか。
でも、面白そうと思ってももう見れないんだよね。おわってるから。

ていうか、演劇って高いよね…いや、どれだけの人がかかわってどれだけ経費かかってるかって考えると割高ではないんだけど私のお財布事情からはやっぱりお高いです。
お金持ちになったら見に行きたい。

クマチャン!! GINZA SIX 8/15

8月の話をさらにする。美術館に行けていない。

GINZA SIXに行くと、代替なんかしら現代アートがある。

三宅信太郎「KUMAO」

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巨大なクマのぬいぐるみ?着ぐるみ?の周りに、綿の詰められていないテディベア。
というか、ぬいぐるみの皮って印象を受けた。背中閉じられていなかった気がするけど写真じゃもう確認できないね。
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私、キッズが夢中になるインスタレーションはいいインスタレーションだと思うんだ。

 

こちらは謎仏像。

名和晃平「Throne(g/p_ boy)」
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3Dプリンタと、漆塗りと、金箔仕上げ。ピカピカ過ぎて写真撮れないね。
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ルーブルねぇ。

 

という話。今週末はどこかに行けるかなぁ。難しそうだなぁ。

今更8月の話をする2 十三支・おくれてきたねこⅣ 8/28

今更8月の話をするのは新ネタがないからなんだけど

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今更8月の話をするのは、見たけど面白くねぇなって思って放置していたからです。

猫は好きだから「おくれてきたねこ」ってタイトルを見てちょっと期待したんだけど。
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あんまかわいくないし、べつに十二支それほど関係ないな。
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流し見過ぎて、写真がぶれてるw
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という記録でした

今更8月の話をする。 イメージの観測所 8/15

順不同にもほどがあるのだけれど、8月に見た展示の話をしよう。

第747回デザインギャラリー1953企画展「イメージの観測所」岡崎智弘展 - 日本デザインコミッティー

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なんでこの話をしなかったかって言うと、写真がひどかったから。
なんでこの話をするかって言うと、ネタが今ないからw

 

松屋銀座にディズニー展を見に行こうとしたら、ちょっと無理だなって感じに混んでいて。諦めて下のフロアに行ったらやっていたのがこれでした。
ストップモーションアニメーションで、不思議な世界を作り出している。


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CTスキャンのような動画が見れたりもする。
でもこれ、動画でないと良さが伝わらないよね。f:id:minnagi:20180914152245j:image

ぐにゅーーーんと、うにょーーーんと

きもちわるwww(褒めてる 

 

滑り止めつきのよくある軍手が、トウモロコシの粒で作られてるやつ。
面白いのだけど写りが酷い…

 作中に使っていたやつの再現かなf:id:minnagi:20180914152251j:image

あっさりだけど見ていてなかなかおもしろく、でもぜんっぜん人に伝わらないな!という展示でした。

最近買ったもの

備忘録です。

最近なんだかんだでアンティーク一歩手前のコレクターズアイテムを購入したので自分用メモ。

 

ブレスレットです。

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上が1950年代イギリス製、銀とマーカサイト。どうにもマーカサイトって覚えられないんだよな。カーマ…じゃなくてマーカ…なんだっけ?ってなる毎回。
下は1980年代ごろの日本製と思われる、年代メーカー不明品。

両方銀座のアンティークショップで購入。

 

ティーカップ1です。

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アイルランド製、ベリークというブランドのネプチューンというシリーズです。
グリーンマーク。年代は不明ですが、新しいもののようです。Rマークついてるし。
一応トリオで買ったのですが、微妙に色が違ったりして元々のセットじゃないなって感じ。個人使用ならまぁいいでしょう。

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とても薄くて紅茶を注ぐと透けて見えるほどです。底に貝殻がついてるデザインなのだけど、めっちゃくちゃ安定性がいいです。

大阪の店からネット通販で。

 

 

ティーカップ2です。
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ロイヤルウースターデイトナというシリーズ。1926年製とのこと。調べるとシリーズで色違いや他の食器もあるみたいで欲しくなるけど我慢我慢。ティーポット欲しいけどな。

繊細なプリントに手彩色。オレンジのジュールも美しい。
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持ち手の下も細かくデザインされています。
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下の皿は一部ジュール欠けがあるけどまぁそんなもんかなー。

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日本橋三越の英国展で。

 

ティーストレナー?シュガーシフタースプーン?です。

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Yeoman Plate EPNS MADE IN ENGLANDと裏に刻印があります。

EPNSはElectro Plated Nickel Silverの略で、電気メッキでニッケルシルバーを被覆処理された物だそうです。要するに洋銀メッキ、高級品ではないということね。

年式は不明ですが、あまり古くない感じがする。激安だったし。

シルバーのもっといかにも、というシュガーシフタースプーンが欲しかったのですが、6万とかするので断念。職場でお茶するときに使うつもり。

こちらも英国展で。

 

お茶碗です。

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こちらは2016年に六本木の虎屋で買ったもの。

無地白程よいサイズの煎茶椀は貴重です。

 

基本的に全部やすいです。一番安いのが2000円。実用品として使っています…と言いたいけど、何だかんだで楽だからマグカップ使いがち。

今回誕生日ということでカップ買ってしまったのですが、会場の中で一際輝いてたやつをお迎えしました。値段じゃなくて好みかどうかだよなぁ。

 

アンティークジュエリーは沼が深いのですが、私自身がアンティーク模造宝石と現代の本物の宝石、どっちが欲しいのかよくわかってないのでまずそれを考えるところからかな。

アンティークで本物の宝石は、素人の手には入りません。

 

ほんとは絵画、は無理でもリトグラフとか欲しいなあと思うのですが、京都人決済がおりません…。「ちゃんと管理できるの?カビさせたりしない?」って言われると自信ないからなぁ。絵は画集で我慢かな。