猫と本の話 異形の愛
週末の猫だよ。
携帯会社がやってるポイントサービスが、勝手に期間限定ポイントをくれて勝手にポイントが失効する!って騒いできたから、適当にポイントを交換した。
特に欲しいものもないから、交換リストから猫グッツを選んだ。
じゃーん!猫好きの間で一時話題になった爪とぎソファ、カリカリーナだ!!
と苦労して箱から引っ張り出してみたけど猫が全然食いつかないので、カリカリを載せてみた。
おやつを食べる猫。しかし、おやつを食べ終えたら見向きもしない猫。
まぁ猫だもんね、猫だもんねと思ってたら翌朝爪を研いでくれました。よかったよかった。
まぁ、もちろんそのあとはガン無視だけどね。
ていうかこうやって乗ってるの見ると、黒猫がソファとして使うには小さいね。
いいんだ…こうなることはわかってたから自分では買わなかったんだ…ポイントが無駄になるよりは良かったんだ……
というわけで読んだ本の話をするよ。
図書館で借りた別の版だけど。キャサリン・ダンの異形の愛。
ネタバレはしないと思うけど、一応ストーリーの話をするよ。
移動サーカス一族の物語。最新科学を使って人が遺伝子操作でより優秀な人間を作り出そうとしているのとは逆に、意図的にフリークスを作り出した夫婦から産まれた子供たちの成長の物語。
サーカスの中では道徳観念が逆転し、奇形であることが誇りであり、普通であることがつまらない恥であり、より異常であるほうが素晴らしいとされている。
人心掌握にたける長男は一家を支配し、いつしか新興宗教めいた追随者を得て異様な状態が膨れ上がっていく。
そして一気に破裂した後には穏やかな愛が残る。
カルトの長となった長男は人々が普通でなくなりたがっているという。
普通であるということは、美しくなりたいと願ってしまうことだと。
愛されたいと望むのは、自分が大丈夫だと思いたいからだと。
フリークスになれば、そういう不安から逃れられると。
もちろんフリークスになりたいとは思わないんだけれど、なんだかとてもつらいなと思った。
「おまえは自分が大丈夫だと知りたいだけ。自分が大丈夫だと感じたいだけだ」
「お前がみんなの”愛”から求めるのは、その程度のものだ!」
実際、その程度のものなのかもしれない。ただ安心したいだけなのかもしれない。
その程度のものだから悪いわけじゃないけれど、それだけなのかもしれない。