体調整えていこう シド・ミード展 5/11
シド・ミード展に行ってきたよ。
友達に教わってやってるらしいよと京都人に告げたら∀ガンダムの歌を歌い出して止まらなくなったので連れて行った。私はVガンダム世代だけど、デザイナーがどうとか考えたことなかったよ…そういえばこの人大学で漫研入ってるくらいのオタクだったなと。
シド・ミードはアメリカの工業デザイナーでイラストレーター。代表作はもちろん「∀ガンダム」そして「ブレードランナー」「トロン」といったSF作品のデザイナー。「ミッション・インポッシブル3」の変装用マスク制作機も彼のデザインだそうだ。すげえ。
先にざっくり感想言うと、会場がひどかった…古い中学校の校舎を使用した建物なのだけど、エアコンもない室内に40分行列。割と素で気分が悪くなる。めっちゃ明るい室内にガラス入りの額で展示なので反射して非常に見辛い。約1/2の作品が撮影可能ってのも、どうせまともに写らないからいいやって意味かな?ってレベル。
作品は良かったよ。
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「無題」
∀ガンダムのコンセプトアートの一つ。カッコいい。ニュルニュルギチギチ動きそうなSF的良さがある。なんだろ、ガンダムっていうよりパトレイバーみたいな。
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「∀ガンダム」
正面向きより動いてる絵の方がカッコいいな…実は∀は見てないし、発表当時は「なんだあのヒゲは!」と驚愕したものだが、会場での解説ムービーによると、現場ではヒゲはそれほど問題にならなかったそうだ。たくさんの資料を見ると「ヒゲどころじゃなかったんだな」ということがよくわかる。
まず「客の要望は全て満たすが未来すぎてコレじゃない」で殴り、「客の要望は満たさないが変更内容に説得力がありカッコいい」を投げてくる。なるほど、仕事できる人のやり口だな…それでもう全体的に大騒ぎだったんだろうな…てのがよくわかる。
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エンタリング・スターゲート
ここから先はちょっといろんなもの写り込んでるので、ざっくりで見て欲しい。もしくは会場の混雑ぶりを楽しんで欲しい。
映画スターゲイトのものかな?(見てない)めっちゃ熱く語ってる人がいた。
単純に絵としてかっこいい。明暗のコントラストが未来館、期待と不安を誘ってこれから飛んでもないことが起こるに違いないと思わせてくれる。好き。
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ジャングル・ウォーカー
かっこいい。完璧なSFのかっこよさ。これ、グワッシュだそうです。時代的に、不透明水彩だよね。結構薄塗り。それでなんでこんなキッチリした線と質感が出せるのか。
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ランニング・オブ・ザ・シックス・ドックス
これもトップクラスで好き。はるか未来の競技場で繰り広げられる競犬。荒涼とした星、古代ローマのコロッセオ、凄まじい技術と恐らくは恐ろしい格差。いろんなものが詰まっていて、群衆の熱狂と静止した雄大さと。
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ただ、冒頭で言ったように本当に照明ひどかった。本当は撮影可能作品でもっと好きなものあったんだけど、これだもの。
写真に撮るとこうってわけじゃなく、肉眼で見ても相当酷い。反射が少ない角度で撮ってるから写真の方がマシかも。真正面に立って自分の影になった部分を見るしかなく、全体を離れて見ようとするとこの有様だ。
まず、会場全体が明るすぎる。壁も白いし床も白い。そして作品はSFなので宇宙とかディストピア的な街並みとか、全体が暗い色調の中アクセントに蛍光色が使われているものが多い。そんな作品にガラスを被せたら、もう鏡でしかないわけよ。
彫刻やインスタレーションには良いのだろうけれど、額縁に入れた絵を飾るような環境ではないわけだ。作品が良かっただけにキツイ。
ついでに言うと値段が二千円とか物販のポストカードがセット売りのみとか、まあまあ強気だなと思った。
ネットで買えるeチケットも、当日券買ったからって別にチケットの有無で待機列分けられてないし、手数料かかるし、現地で当日券買うといいよ。
会場内の人数カウントして10人ずつ入れて、混みすぎないようにしてるところは良かった。あとは照明!照明頑張ってくれ!出なきゃ反射防止の額を使え!!!
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