人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
Push
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
Push

Push

Push

【粗筋】不思議な少年44号

猫最高

f:id:minnagi:20190327234129j:image

主要人物

青年:主人公。印刷工見習。気が弱いがいい人。
44号:突然現れた不思議な少年

舞台

中世の雰囲気が色濃く残る1490年のオーストリア

↓粗筋開始(白文字)↓

文盲も多い村の城で親方の元で職人たちに混じり印刷工見習いとして働いている青年。そこにある日、「44号」と名乗る不思議な少年が現れる。追い出そうとする職人たちだが、44号は親方に気に入られ、城に住む魔法使いの庇護もあって印刷工として働くことになる。

嫉妬から44号を浴びる職人達だが、青年は44号と密かに友人になる。そして、「何の教育も受けていない」と自称した44号は「教育を受けるまでもなく全てを知り尽くしている」のであり、テレパシーやタイムトラベルなどの不思議な力を持っていると知る。44号はその力を使って城を混乱に導くが、あくまでも魔法使いの力であると周りを信じさせる。実際には虚仮威しだけでなんの力も持たない魔法使いは周囲に責められても44号を制御できないでいる。44号は自分が魔法使いの命令と称して魔法を使うことで、彼の名声を高めることに楽しみを覚えている。

言うことを聞かない44号に業を煮やした職人たちは、大口の注文が入ったタイミングを見計らってストライキを起こす。仕事が終わらないことに悲観した親方は寝こんでしまい、青年は伝説の凄腕印刷工が助けに来てくれることを神に祈る。はたして凄腕印刷工は現れるのだが、締め切り直前過ぎて他の職人を説得するも間に合いそうにない。
そこで44号は魔法使いの力と称して白の職人全員にそっくりな複製人間を作成し、仕事を終わらせる。複製職人たちがいるから本物が働かなくても仕事は回る。仕事をしていないのに本物が給料を要求することはできない。事態は膠着状態に陥る。

騒動の中で44号は魔法使いに殺される。葬式まで上げるが、44号は青年のところに姿を現す。死んだふりをしただけだと言い、他の人には姿を見せないが青年とは一緒に行動する。青年は44号をキリスト教徒にしようとするがうまくいかない。

青年は44号に、人間は起きている時=肉体と寝ている時=魂とで違う2つの人格からなっていると教わる。ところで青年は親方の姪に前から片思いをしていた。44号に教わった姿を消す魔法を使って姪に会いに行くと、彼女は前から自分が好きだったと打ち明ける。しかし、それは姪の魂のみの感情で、肉体は青年の複製を愛していたのだ。自分そっくりな恋敵に苦しむ青年。親方は誤解から姪と青年の複製を結婚させようとする。
ごたごたに巻き込まれて姪の侍女が44号の力で猫に変えられてしまう。彼女は人間でいた時より猫になった方が幸せだという。
何とか姪の結婚を阻止できないかと苦しむ青年のもとに、青年の複製がやってくる。複製は実は空気の精霊で、44号の力で捕えられて人間の姿に変えられたのだという。名を愛していなくはないが結婚したくない、そもそも人間の肉体に閉じ込められたくない、自由になりたいと懇願する複製。

44号はお祭りが始まるという。今回の祭りは特別なものにすると宣言し、時間を逆行させ始める。逆回りに時が進む中、44号は青年だけその時間の流れから影響を受けないようにする。今までに死亡した全て人間、アーサー王やノア、アダムとイブの先祖までがよみがえって大行進となる。
世界の始まりまで時間は逆行し、何も存在しない世界で44号は神は存在せず、世界の全ては実在するのではなく青年の考えたことなのだと告げ、姿を消す。
そして青年は何もない世界の中、それが事実だとついに理解する。

 

↑粗筋終了(白文字)↑

こうやって書くと粗筋へたか!って思うけど、実際各パートが唐突に始まって投げ出して終わるんだもんなぁ。