シャレ乙の極み クリスト&ガンテンバイン
関東に生まれ関東に育ち、東京在住のべ10年はいってるだろう私にも、いまだに都内で訪れたことのない場所はいくつもある。
そのひとつ、代官山についに行ってきた。
代官山の感想としては、あんまし何にもないなって思った。みっちりしてない、余白が目立つ街。統一された無機質な建物が多く並ぶその一棟に、目的地がある。
http://js-aa.org/event001.html
クリスト&ガンテンバインとは、エマニュエル・クリストとクリストフ・ガンテンバインが設立したスイス・バーゼルを代表する建築設計事務所とのこと。
大きくて、都会的で、金属質のすっきりとした建物が特徴的。取り付く島もないほどに無機質な外観だけれど、明るい色のせいか威圧感が無い。きちんと整理された人工空間は好みだ。
もう、入口からしてカッコよすぎるじゃん。
今回の展示は無料だったのだけれど、入口で名刺または記帳を求められたから、業界向けの展示だったのかもしれない。撮影可能だったよ。
建物自体が面白い作りで、回廊になっているギャラリーの前半が建物の写真、後半がデザイン画と建築模型だった。
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バーゼル州立美術館増築
表面に文字が浮かび上がる建物。ぐるりと建物を取り囲んで文章が描かれている。外壁の表面をうまいこと並べることで影ができ、文字が浮かび上がってくるようだ。
多分これが仕組みの説明図なんだと思う。わかんないけど。
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駅舎側のオフィス・ビルディング
方舟みたいな建物。こちらは建築前、企画段階で示される模型でしょう。
普通はプラスチックとかで作られる模型だけど、これはどう見ても金属使ってるよね。リッチ!
実際の建物がこちら。経年劣化もあって、ぐっとシックな色に落ち着いている。
デザイン画を見るとより船感が強くて好きだな。
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線路沿いの複合用途タワー
変わった窓が特徴的な建物。ギュンギュンにとがっている。
建築模型は写真だからよくわからないけど、木か紙のボードか何かでできているよう。
すごくぬくもり感がある…実物はめっちゃメカメカしいんだけど、「思ってたん違うな」ってならなかったのか気になる。
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谷のハイテク・ラボラトリー
難解!難解だよこの建物。
これが真上から見た図。
これは横から見た図…多分、第1図の下から見たところ?
こちらも横から見た図。多分第1図の右から見たところ、だと思う。よくわかんないよ!
小学校の算数とかで、「サイコロはいくつあるでしょう」みたいなやつ苦手だったんだ…建築模型をください。
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3Dプリンタで作ったという建築模型がいっぱい。
あちこちの角度から見ると楽しい。特に真ん中のムカデみたいに連結した建物とか、2次元情報じゃわかりづらいよね。
一番気になったのはこの建物。
なんだよ。サーカスのテントかよ。気になりすぎる…
しかしね、私、わかりましたよ。
こういう日本でわざわざ企画展とか開かれちゃうような有名建築家はね、お高いんですよ。デザイン費とか諸々が。
そういう建築家に設計を頼むような施主さんはね、お金持ちなんですよ。当然のこと。
だから、平面図を見てデッドスペースが多いなぁとか使いにくい間取りだなぁとか、ピロティって1階部分に部屋無くて勿体なくない?とか考える必要ないんですよ。
なぜなら彼らはお金持ちだから!底面積が十分広ければ、多少デッドスペースがあったってこまりゃしないから!!
お金持ちになりたい(この結論多い)