歴史的なやつ 林忠正展 3/9
西洋美術館内の小展示室、いつもだと印刷物の小企画展をやってる部屋でやっていた。
普段なら常設展の一部だから写真撮影可能なのだけれど、今回は不可。
企画展がコルビジェだから旧館の1階から始まってたり、地下の部屋は使って無かったり、色々変則的。
林忠正さんというのは、芸術家ではない。
輸入商の人、だろうか。パリに住み、日本が万博に参加する際の取りまとめをしたり、日本の文化芸術を広めたり、絵を買い集めてコレクションしたり。いつしか美術館を作ろうと考えるものの、病気になって断念。コレクションは一部国に納められたものの散逸。
展示はパリの人々が林に送った手紙が中心。色々な人が彼をほめたたえる手紙を送っていてびっくりする。それと、万博関連の資料ですね。
あまり美術品は多くない。
こんな時代もあったのだなぁと雰囲気をつかめる程度です。
アンリ・リヴィエール「セーヌ川の祭、7月14日(「エッフェル塔三十六景」から)」
ポール・ルヌアール「絵葉書」
コレクションを販売した時のカタログを見てみるとかなり豪華だったりします。ルドンとかあった。
もしこの美術館計画が実現していたら、どうなっていたのかなぁって考える。結構政府に近い人だったから、このコレクションが国立西洋美術館のメインになっていたかもしれない。そしたら、松方コレクションはどうなっていただろうか。
今が最良の結果とは限らないけれど、今の西美好きだよ。