リクシルギャラリーは基本的にメイン展示のほかミニ展示を2個行っているものなので、もう1個見た。
率直な感想:宇宙船みたいだな
作品名の記載はありませんでした。
陶器と木の組み合わせ作品のようで、球に木がブッ刺さってたりする。
花瓶っぽく見えるけど穴があいているわけではない。オブジェです。
つなぎ目があまりになめらかなので「これって本当に木?木っぽく着彩した陶器?と疑問に思う。多分木、だと思う。
解説によると
まず白雲土や磁土にて、手練り、タタラ、時には石膏型を使用したりして、かたちを作ります。順次そのかたちを整形し、乾燥させた後、細かいサンドペーパーで削って、更に整形して完全なかたちにしてから、研磨用の光沢のある石で表面を磨き上げ光らせ、それを数辺に割ります。これはどのように割れるかコントロール出来ません。そうして割れた破片を三つに分けそれぞれ、黒陶、白陶、窯変の窯に入れて焼成します。これが焼き上がるとそれらの破片を接着剤にて繋ぎ合わせて元のかたちに再生します。最後に表面の接着面の目地に石膏を埋めて仕上げます。
だって(先頭の公式サイトより引用)
あれだ、陶芸家が「こんなもん失敗作じゃ!」って割るやつだ。
正直綺麗だけどあんま好みじゃないなぁって私は思うのですが、この説明を読んでから俄然京都人が興味を示しだした。気に入ったらしい。
すごい表面なめらかで、無機的でもあり有機的でもあるところが面白いですね。
くらいに見た時は思っていたのだけれど、今はアレ結構よかったなぁと思っている。
こうやって評価が後から変わるのは、私にしては珍しいことだ。
もっとこう、小さい作品があるとよかったな。手のひらに載るくらいの。
そして展示作品として眺めるのではなく、手にとって見たかった。
ひび割れと、色の変わり目と、材質の差と、それらがなめらかにつながっている様を撫でてみたかった。そうしたら、もっと好きになってしまうのではないかと思う。