人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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出遅れました エキゾティック×モダン アール・デコと異郷への眼差し 1/13

庭園美術館はいつもカッコイイ

www.teien-art-museum.ne.jp

 

本当はこれ、去年のクリスマスに行きたかったんですよ。行きたかったんですけど、タイミングが合わなくていけなかったんですよ。
そんでやっとのことで終了前日に行ったらですね。

図録もポストカードもみーーーーんな!売り切れでやんの。
かなしい。ひどい。巡回決まってるんだから、もっと刷ってくれてもいいと思う。余ったらそっちで売ればいいじゃん。

というわけで、手元にはパンフのみである。

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この庭園美術館の建物、旧浅香の宮邸自体がアール・デコの傑作なので、この手の展示は非常に親和性が高い。特に今回は照明をだいぶ絞っていて、いつものすっきりさわやかな表情から大人の雰囲気に姿を変えていてカッコよかった。

 

ルネ・プルー「肘掛椅子」

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おフランス様、上から~!!!
エグゾティスムって現在の感覚からするとポリコレ的に取り扱いがちょっと危うい。
異国、異民族の特色を過剰に強調することは、相手を揶揄していると受け取られかねない。
しかもこの時代というのはがっつり植民地政策が行われていた時代で、「文明の進んだヨーロッパ様が、未開の地アジア/アフリカetcを教化してあげるざます」という驕り高ぶりがビシバシ漏れ出ているのだ。
この椅子とか、フランスを表す鶏が、植民地を表す象やラクダを従えている図です。

他にも「植民地から農作物をささげられるフランス」「植民地に知識を授けるフランス」という対になったレリーフがあったりして、完璧に自然体で自分たちが上だと思っていらっしゃる~~って思った。

 

ヴァン クリーフ&アーペル「中国風の風景のラペル・ウォッチ」
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ヴァン クリーフ&アーペルって、あの超高級ブランドのヴァン クリーフ&アーペル???婚約指輪の定番の???
わーお。ゴージャス。とても小さく精巧な、シノワズリの時計。綺麗でした。

 

⑦ジョセフ・ショーメ「パウダー・コンパクト」

⑧マルセル・ショーメ「ペルシア風装飾のシガレット・ケース」
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アール・デコはこういった地模様のない均質な色素材、プラスチックとかが使われ始めた時代です。工業製品として大量生産に向くという観点もあるけれど、漆芸を模したものだという説明があって、なるほど確かにそれっぽいなと思いました。こういう黒とかね。

 

フランソワ・ポンポン「シロクマ」

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はい、これだけ印刷物じゃないよ。


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 クリスマスに蔦屋書店で購入したレプリカです。かわいい。
これを見に行ったんですよぉ!!!フランソワ・ポンポンかわいい。作品かわいい。おしりのラインがかわいい。ぽてっとしたあんよがかわいい。作者の名前も可愛い。反則かよ。
梟とか黒豹とかもいてとてもかわいらしかったです。

こちらはとても小さいサイズなので安かったのですが、ミュージアムショップに売っていたのはある程度大きいサイズで8千円でした…欲しかったけど高かった。

というわけで、さりげなくコレクションの自慢で締めます。