東洋文庫ミュージアムに行ってきたよ。ここはミュージアムだけど「美術館」じゃないよね。図書館でもないし、博物館かなぁ、ユーザー的な感覚から言うと。
http://www.toyo-bunko.or.jp/museum/akunin-detail.pdf
悪人は好きです。小説もピカレスクが好き。ホームズよりルパンの方が面白い。
この展示結構面白かったです。
夏休み期間だからか、子供向けを意識している感じが強い。
「悪人かどうかは一面的なものにすぎない」「時代によって、政治によって悪人になったり人格者になったりすることもある」「物事にはいろんな見方がある」
そういうtことをきちんと伝えようとしている感じが好感度高い。
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列女伝
妲己が酒の池と肉の林で裸の人間が遊ぶ”酒池肉林”を作り、熱した銅の柱に罪人を抱きつかせる炮烙を見る様が書かれている。
左のページ5行目が酒池肉林、最後の行が炮烙の描写ですね。
これだけで見に来たかいがあるなって思った。
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ああ、これが元祖達磨!(よい子はググってはいけません)
これだけで見に来たかいがあるなって思った。
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あの有名な「この世をば~」が描かれています。左ページ2~3行目。
もともとこの和歌はごく私的なうたげで詠まれたもので、公のものではないし本人もおふざけというか、ここまで広まると思って詠んだものではないという説がある。
そもそも天下の藤原氏の歌をきけるってのもよっぽどの貴人だよね。
道真を批判的に語れるってのも相当の立場がある人でないとできないはずだし。
これだけで見に来たかいがあるなって思った。
総じて、美術的ではないけれど面白かった。
けど、実はここに出てる本一冊も読んだことないんだよね…水滸伝とか忠臣蔵とかあるけど、全く手をつけていない。三国志は子供向けの読んだかな?覚えてないや。
西洋古典を最近読むようにしてるんだけど、日本東洋古典も読んだ方がいいんだろうな。ただ、単純に東洋文学って長いんだよな。悩む。