池袋西部でごはん食べた帰りにたまたま見かけたアートコーナー。
終了した展示会情報は容赦なく消されるらしく、見たやつの情報は無いけど。
結構いい作品が多かったよ。こういうギャラリーのレベルってどこで決まるんだろうねぇ。街の規模ってわけでもなさそう。新宿デパートのアートコーナーはすごく小さいもの。横浜そごうとか、デパートの中に美術館があったりするところもあるしねぇ。
西武がこんだけやっているということは、東武デパートも結構立派な可能性が高いよね。同じ街でしのぎを削っているのだもの。今度何かのついでに見てみよう。
上野 直美さんと湯川 佳昭さんのは見つけられなかったけど、公式サイト
北澤龍 RYU kitazawa - Official website
京都人が「現代個展はいくつ売れてるかチェックすることにするわ!」とか悪趣味な楽しみ方をしていた。ちらほら、って感じだったかな。
テラコッタみたいな質感の絵を描く人だった。
なんか、割とあちこちで商業作品として見る人な気がする。
これは売約済みだったかな。「さざなみ」っていう青い海を描いた作品がとてもよかった。
こないだ紹介したロマン・エルキレティアンって人にちょっと雰囲気似てるなと思った。言うたらなんだけど、普通って感じ。
いくつか売約済みだった。幻想的で綺麗だなぁと思ったよ。
できれば現代作家さんは公式サイト作ってほしいものだわね。
現代日本画は割と好きだなと思いました。
ただまぁそもそもとして、”これ日本画なのかな?”って思ったよね。
確かに画材は岩絵の具だったりするけれど、キャンバスに描いてたり、画風が日本画のものでなかったり。こうしてポストカードにして質感を失わせてしまうと、日本画とは思えないよね。ただのデザイン・イラストなのではないかという感じになってしまう。油絵とかアクリル絵の具で描いても全く同じもの出来上がるんじゃない?みたいな。
「日本画」、という言葉には「岩絵の具で描いた」というのと「日本画の画風で描いた」という2重の意味が込められているからちょっとめんどくさい。
たとえば「油絵」には「油絵の具で描いた」という意味しかない。そこからさらに「油絵の抽象画」であったり「油絵の点描」であったりと細分化していくのだ。
けれど日本画には「狩野派の日本画」みたいな言い方はあるけれど「日本画の点描」みたいな言い方はしない。日本画=岩絵の具、という意味なら言えるのだろうけれど、点描は日本画の作風じゃないから。してもいいはずなんだけれどもね。
岩絵の具で描いたからと言って、日本画の技法、画風で描く必要は必ずしもない。でも敢えて日本画を自称するのなら、「なるほどこれは確かにこの画材、技法でないと描けない絵だわ」って思わせるものがほしいなと思ってしまう。
でも油絵を見て「油絵でしか表現できない何かを!」とかは思わないから、私の中に偏見というか「日本画=わざわざ特別に描いている普通じゃないもの」みたいな偏見があるのかなぁ。
日本画なんて歴史の長いものに、未だに「革新」があるのがおかしいのかもしれない。油絵にそんな2項対立なんて、サロンが廃れた時に消えたでしょう。伝統がメインだからこそ革新という表現をされるのであって、山ほどスタイルがあったらそうそう斬新だとはみなされないわけですよ。
非伝統日本画はまだまだこなれていないジャンルなのかもしれないね。
などともやもやしたまま終わります。