人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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西洋

裸ってなんだろう 横浜美術館ヌード展 4/8

横浜に用事があったので、横浜美術館のヌード展に行ってきたよ。 ヌード NUDE ―英国テート・コレクションより | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館 artexhibition.jp 英国テート・コレクションということで、イギリス絵画が中心。とはいえイギ…

パリジェンヌは戦い 世田谷美術館 パリジェンヌ展 3/24

世田谷美術館のパリジェンヌ展に行ってきた。 paris2017-18.jp 面白かった。めっちゃメモ取ってたら、監視員の人が書類ばさみ貸してくれた。やさしい。 ゲアダ・ヴィーイナ「スコットランドシルクのベスト、ねずみ色の綿の厚手クレープのスカート『ジュルナ…

クローン発生中 ブリューゲル展 3/23

私用が早く終わって暇すぎるので、東京都美術館でブリューゲル展を見てきた。 www.tobikan.jp www.ntv.co.jp って、今知ったんだけど2月なら撮影できたんだね…悲しみだね…こんなブログ見てないで、2月に行った人の写真付きブログを見ればいいじゃん…(やさぐ…

深海と空の青 ルドン-秘密の花園 3/4

三菱一号館に、去年から楽しみにしていたルドンを見に行きました。 ルドンー秘密の花園|三菱一号館美術館(東京・丸の内) ルドンについては何度か書いているので詳細は省く。 世界の薄闇の中で オディロン・ルドン - 人の金で美術館に行きたい 彼の作品は…

クンストカンマーほしい ルドルフ2世の驚異の世界展 2/24

土曜日に渋谷文化村でみてきた。神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世の驚異の世界展。 www.bunkamura.co.jp 本当は日曜日にルドンを見ようよということになっていたのだが、日曜日くそ寒いという天気予報を受けて、土曜日に映画を見た帰りに流れで見た。ルドンに…

My heart will go on 装飾は流転する 2/10

目黒の庭園美術館に行ってきた。「庭園」といいつつ、ここの庭はずーっとずーっと整備中だ。でもいいんだ。建物がすごく素晴らしいから。 www.teien-art-museum.ne.jp 今回は現代美術の展示です。1933年にアールデコの理想形として誕生した旧朝香宮邸はもち…

3時間かかった アンデス文明展 2/2

京都人が興味を示したので、古代アンデス文明展に行ってきた。上野の国立科学博物館。 www.kahaku.go.jp 古代アンデス文明展 めっちゃ久しぶり。もしかしたら20年ぶりとかかもしれない。 結構広くてかなり混んでいた。一部コーナーと動画を除き、ほとんどの…

屁理屈なんか聞きたくない EUGENE展

最終日滑り込みでEUGENE展を見てきた。 過去の展覧会 | SHISEIDO GALLERY | 資生堂グループ企業情報サイト Beyond good and evil, make way toward the waste land. 善悪の荒野 評判は良かったんだけど、笑っちゃうくらいの厨二。こだわって無駄にスケールの…

クリスマスにルドンを

番外編です。 常日頃からルドン好きを公言してヤフオクでリトグラフ買おうか悩んでたりしたら、サンタさんにもらってしまいました。 ルドンのリトグラフ集!洋書! この絵好きだなぁ。可愛いよね。 あまり和書にはなってない絵も多いです。 聖アントワーヌの…

シュールってなんですか 横浜美術館、「シュルレアリスムの美術と写真」

横浜美術館の収蔵品展に行ってきた。 横浜美術館コレクション展 2017年12月9日(土)-2018年3月4日(日)「全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」 | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館 ここは収蔵品展は写真撮影可能…

技術で消えるもの アンセル・アダムス

六本木に行ったら富士フイルムスクエアは外せない。 FUJIFILM SQUARE 開館10周年記念写真展 二十世紀の巨匠 美と崇高の風景写真家 アンセル・アダムス | 写真展・ フジフイルム スクエア(FUJIFILM SQUARE) って、もう終わってるけど。 この日はたまたま入…

♡はあと♡ ロートレックと版画達

三菱一号館美術館でロートレックを見て来た。 mimt.jp 展示会タイトル正直どうかしてる。 そして久々に図録を買ったら、めちゃ濃い内容だった。いや、しばらく部屋のスペースと予算的な問題で図録買ってなかったけど、こんなだっけ。時代背景とかめちゃ詳し…

番外編 サロン・ド・テ・ミュゼ・イマダミナコ

先日、友人たちと新宿高島屋のサロン・ド・テ・ミュゼ・イマダミナコに行ってきた。 今田美奈子 食卓芸術サロン イマダミナコってなんやねん?って聞かれたら、私にもよくわからない。食卓芸術サロンについてはもっとよくわからない。要するに、マナー教室的…

大理石は硬い シャガール

東京ステーションギャラリーにシャガールを見に行ってきた。 www.ejrcf.or.jp 会期中にブログ書けなかったなぁ。今名古屋でやってるらしいからそっちで見て。 シャガール展 名古屋市美術館:中日新聞:(CHUNICHI Web) 東京ステーションギャラリーはその名の…

自分を見つけること オットー・ネーベル

文化村でオットー・ネーベル展を見てきた www.bunkamura.co.jp すごくよかった。 オットー・ネーベルという人のことを、私は全く知らない。Wikipediaを調べても出てこないし、ぐぐってもこの文化村の展示のことしか出てこない。それもそのはず、今回が日本初…

クリスマスデートにぴったり? ルノワール展

連休中に、銀座にも行ってきた。銀座7丁目、ギャルリーためなが。新橋と有楽町の間にある画廊だ。 Galerie Taménaga | Tokyo - Paris - Osaka クリスマスイブまでやっているというから、銀座デートでもすればいい。 画廊とはいえ1階路面店なので比較的入りや…

ルネッサーンス! 遥かなるルネサンス展 天正遣欧少年使節がたどったイタリア

連休中、一人で暇だったのでよっこらしょと遠いところに行ってきた。 www.fujibi.or.jp 東京富士美術館の遥かなるルネサンス展。富士美術館の何がきついってね、とおい。すっごい遠い。駅からバスで15分もかかる。遠い。遠さを乗り越えれば、建物は派手だし…

アンティークカップ買ったった

新宿の伊勢丹で、イギリス展というのをやっていまして。 www.isetanguide.com 基本現代イギリスで、多少現代作家のポスターとか売っているくらいで美術品は大したことなかったのですが。 蚤の市的な感じでアンティークを扱っているお店がいくつかありまして…

目から心へ 表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち

「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」を汐留に見に行ってきた。 panasonic.co.jp 実はルオーはそれほど好きじゃないんだけど、ポスターに使われているカンディンスキーの絵が結構好みだったので行ってみた。たまたま時間が空いて、た…

絵だけを見に行こう 怖い絵展

去年から楽しみにしていた怖い絵展に行ってきました。 www.kowaie.com これ、大人気ですね。開始直後から入場1時間待ちとかだし。この元になった本が出たの結構前だと思うんだけど、PRいっぱいしているのかなぁ。最初は10月8日、開始直後の日曜日に行こうと…

踊る人形 フィリップ・アペロワ展

本ブログ2回目となる銀座グラフィックギャラリーに土曜行って来た。 www.dnp.co.jp フィリップ・アペロワ展が16日までというので、今日を逃すと もう行く暇がねぇ!!と午後からの待ち合わせ前に駆け込みで見て来たけど、日曜ぽっかり予定が空いてあらー?っ…

膨大すぎる苦悩もあるらしい 藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!

藝大には藝「大」コレクション展を見に行ったのだ。 www.geidai.ac.jp 教授陣の作品や在学生の作品を収集し続けて、数が多過ぎて困っていると言うのが面白い。収納場所も足りないし、誰も全貌が把握できないほど巨大なコレクションに意味があるのか?という…

聖アントニウスの誘惑

キリスト教の聖人で、聖書に出てこないのに絵画によく出るのは聖カテリナ、聖ゲオルギウス、聖セバスティアヌス、それになんと言っても聖アントニウスだろうと思う。これら聖人はだいたい絵画の中にいきなり現れるので、それが誰かを判別するアトリビュート…

19世紀末最高 ボストン美術館の至宝展

東京都美術館に、ボストン美術館展を見に行った。最近都美に行くたびに、前の広場で○○国フェアをやっていて、珍しい屋台が出ているのでついご飯を買ってしまう。週末はパキスタンフェアをやっていた。罠だ。公から資金援助を受けずに有志の寄贈で成り立って…

国のお墨付き 文化庁新進芸術家海外研修制度50周年記念展

滅多に郵便が来ないのであまりポストをチェックしないのだけれど、火曜日に久しぶりに開けたらこれが来ていた。目についた美術チケットプレゼントには全部応募してるんだけど、そのうちの一つにあたっていたのだ。やべーやべー、開催期間短いじゃん! という…

かわいい悪魔 ベルギー奇想の系譜展

7月の15日に行ってきたんだけど、色々あって書くのがものすごく遅れてしまった。 fantastic-art-belgium2017.jp www.bunkamura.co.jp ベルギーって大物作家が多いな!って言うのが正直な感想。ボスとか、ブリューゲル一族とか、マグリットとか、クノップフと…

聖クリストフォロスの憂鬱 ベルギー奇想の系譜展

というわけで、ベルギー奇想の系譜展にあるヒエロニムス・ボスの追随者による「聖クリストフォロスの誘惑」について話をしたい。 この絵をよく見ると、主役と思しき右側で物思いに耽る男性の下に「St. ANTONIVS」、「聖アントニウス」と書かれている。図録に…

キリスト教、特にカトリックにおける聖人信仰とアトリビュート

週末、やっとこさベルギー奇想の系譜展の図録を回収した。やれやれである。というわけで、そこで見た聖クリストフォロスの話がしたい。しかし先に言わなければならないが、今日はその話まで辿り着かない。前提知識を説明しているうちにアホほど文字数をくっ…

現代おフランス ロマン・エルキレティアンとシャルル・ムンカ

文化村にベルギー・奇想の系譜を見に行って、気に入ったからポストカードではなく図録を買ったんだけれど、連れに預けたまま帰り際受け取り忘れてしまった。日曜日までお預けである。なので、ついでに行った文化村ギャラリーの話をしようと思う。 www.bunkam…

真の画家の秘密 読書感想文、サルヴァドール・ダリ

図書館に行ったら派手な本があったのでフラフラと借りてしまった。 あのサルヴァトール・ダリの書いた本である。常に画家を演じ続けた彼の書いた本であるから、どこまで本気で描かれているのかわからない。蜘蛛を捕まえて魔術めいたオブジェに巣を張らせろと…