久々にシェアアートでチケットが当たったので、チケットもらいでもしなければいかないような展示に行ってきた。
カルティエ…カルティエなんか一個も持ってねぇw負け惜しみに聞こえるかもだけど、カルティエといえばやはりバブルを連想するし、ネジ山模様の指輪や釘の形のブレスレットとか、正直これの何がおしゃれなのかわからんってイメージしかないから欲しいと思ったことがない。
ただ、メインビジュアルにいつも豹を使ってるところはネコ科ラバーとして評価せざるを得ない。豹だけに。
とまぁくだらないことは置いといて。今回はアール・デコ期のものから現代のものまで、最高級ラインのジュエリーと時計が出展されている。その展示の仕方も非常にこだわり抜いており、西陣にルーツを持つ繊維メーカーに特注した布で展示スペースを分けたり、古い屋久杉の板の上に置いてみたり、大谷石のブロックの間に展示ボックスを並べたり、仏師に展示台を彫ってもらったりしている。どっちかっていうと、私はこっちの展示方を見にきたよ。
作品名はたまにシリーズ名もあるけど基本的に「ブローチ」とかなのであまり意味がない。解説もめんどくて借りなかったので、ただ見ただけになってる。
なのでざっくり写真撮影可能品で気に入ったものだけ。
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「ブローチ」
まぶしいほどダイヤでギラギラした鳥。かわいい。指輪でもっふりした時のオウムもいてそっちも可愛かったのだけれど、写真きれいに撮れなかった。光るものの撮影は難しいよね。
「猫ちゃんシリーズ」
パンテール、豹がカルティエのアイコンなのだけれど、そのつながりで虎もいっぱいいた。かわいい。
でろーん。猫流体説。
いくらなんでも大阪のおばちゃんすぎない?今どきないくらいじゃない?
エジプトシリーズ
いっぱいあったけど、大体がどうしたの?ってデザインだった。
普通のデザインに見せかけて、イグアナの背びれみたいなのがついてるのがすごくカルティエっぽい。
爬虫類シリーズはワニもヘビもたくさんあったけど、このダイヤが一番キラキラして素敵だった。
和風シリーズもあった。右のやつ青海波ですね。かわいい。デザイナーのコレクションとして、日本の布を染めるときに使う型紙とかあって、勉強してるんだなぁと。
箸置きとか帯みたいな結び方。かわいい。
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ぶっちゃけ、すげえゴージャスだな!ってのはわかるんだけど、これらのジュエリーを自分が身に着けているところが全く想像できないので、宝飾品としての評価ができない。宝石を使ったオブジェとしての感想は、「金かかってるんだろうけどセンスはいまいちだな」です。
京都人もハイブランドの良さがわからないらしく、卓上置き時計に対して「これ人に見せないんだよね?自分しか見ないやつだよね?」と繰り返していた。高級品が人に見せびらかす為のものだというその発想が貧困だぞ。
感心したのは、すごく古いものも現在のものも等しく美しかったこと。素材が良ければ貴金属宝石類は全く劣化しないんだなぁ。そしてデザインコンセプトが全くぶれていないんだなぁ。
がっかりしたのは物販コーナー。すごくオシャンティーにジュエリーのドアップをデザインしたグッツばかりで、全体像が見えるグッツがなかった。久々に何も買うものがない物販であった。
別世界覗いてきて面白かったです。たぶん私は超お金持ちになってもカルティエは買わないと思うけどな。