書籍データ
タイトル:東京貧困女子
作者:中村 淳彦
お勧め度:★★★★★
発売前に無料で全文読めるキャンペーンやってたので読んだ。微妙に内容が違うって書いてあるので、書籍版とはどう違うのかわからないけど。
面白くて一気に読んでしまった。
面白い。そして、恐ろしい。私は今貧困ではないけれど、いつそっち側に落ちるかわからない恐怖は常にある。
客観的に言えば私は全く貧困だったことがない。周りが妙に金持ちばかりだったから格差は酷かったけど、決して貧困まで行ったことはない。生活に困るまではしたことがない。
それでもロスジェネ世代の私はこの本に出てくる貧困の話を聞いて、全く他人事とは思えなかった。
実家が貧しい学生。介護離職。ブラック企業。本人の病気。離婚。一度レールから外れてしまうと、まともな生活に戻るのがどんなに難しいのかというのがひたすら繰り返される。
対してスラム街に住む生活保護の人達は貧しいなりに安定した生活を送っている。
やっぱり大事なのは知識だなと思う。どんな仕事がやばいか、どんな制度が使えるか。そういうことを知らないと、道を踏み外してからでは手遅れなんだなと。
今、ありがたいことにそれなりの生活をしている。上流とは言えないけれど、中の上くらいの生活ができている。
でも、明日どうなるか正直わかんないよね。京都人と離婚するかもしれないし、二人して事故とかで働けなくなるかもしれないし。
毎日毎日働くの嫌だなぁ専業主婦になりたいなぁって思ってるけど、仕事を辞めるのがこの本読んで怖くなった。
明日も働こう。
ノンフィクションドキュメンタリーという性質上、粗筋は書かないです。