人の金で美術館に行きたい

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。

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美しいところでおいしいものを 京都・長楽館 12/31

年末年始にちょっくら京都。
前から行きたかった長楽館へ行ってきた。うらやましかろう。

www.chourakukan.co.jp

 

外観のまともな写真が無いのは、12月31日が盆地特有地獄の底冷え&前日北部は雪&じめじめ時雨という最悪のコンディションだったからです。寒い。京都寒い。風もないのに立っているだけで足元から熱を奪われる恐ろしさ。

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内部の写真が少ないのは、予想以上にちゃんとしたカフェで、フロアに店員さんがめっちゃたくさんいて、”これうろうろしたら怒られるやつだ”って思ったからです。
二階には入れなかった。多分一階が喫茶で二階がレストラン。そのうち行きたい。

長楽館は京都の指定有形文化財となっています。入ってみた感想としては、大体は元の形が使われているけれど大胆に変更している個所も多く、重文とかになるほどは原形をとどめていないのかなぁという感じ。
タクシーの運転手さん情報によれば、タバコで財をなしていた村井吉兵衛という人が、明治政府がタバコを国営販売にする際にもらった保証金で建てた建物ということです。
公式の沿革ではその辺のことバッサリ省かれてますね。
貧しい生まれから明治維新の波に乗って一気に出世したアメリカンドリーム的な物語があった模様。

入ってすぐのところ。ジャコビアン様式の旧岩崎邸にちょっと似ている。
塗り壁が広いので明るい印象を受けるのと、色石の柱が珍しいなと思う。
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これは洋館に限らず街の建物を見ていて常に思うのですが、関西は関東と比べてとてもデコラティブですよね。地下鉄の駅とかもとても装飾的。
例えばこの天井に接した狭い壁の部分とか、関東だったらこんなみっちりモチーフで埋めないで平らにしちゃうと思う。
空間恐怖症的なこの過剰なデコラティブさが圧迫感を生み、実際より狭い感じがするのはもったいないことだと思う。

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外は石造り、入口はゴシック、喫茶室はロココ調と、部屋によってだいぶデザインが異なるのが特徴的です。全く伝統的ではない。統一感とか無視してよさげなものテンコ盛りにした感がある。言い方は悪いけれど、地元の金持ちのおっちゃんが作ったんだなぁという感じ。ガチ上流階級が作るとこんな自由にはならない。京都人曰く「アメリカ的」。
この建物を作ったJ.M.ガーディナーという人も変わった経歴のようで、普通に大学に通って建築を学んできたのではなく、独学で建築を学んだ人だそうです。だから、発想が全く伝統的でない。他で見ない独特の建物となっていて面白いなと思う。

 

現存する日本最古のロココ風部屋だそう。たしかに、ロココのデザインは他で見たことがない。ウェッジウッドのジャスパーカップの中にいるような気持ちになる。

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部屋の中にこういう柱があるのは見たことがない。一応カーテンとかついている。

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カフェなのでテーブルがいくつも置かれているが、これもアンティークなのだろうか?多分当時使われていたものではないのだろうなと思う。統一感がないから。

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私の座った席のは中国風。

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タバコで財をなした人ということで、関連グッツがいくつか。
これはコースターなのだけれど、当時のパッケージデザインになっている。3種類あった。持って帰りたかったけど忘れちゃった。

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とてもおいしいスコーンでございました。f:id:minnagi:20190107193324j:plain

 そのうちに階のレストランにも行きたい。
建物は三階建て(珍しい)で、三階は和室だそうだけれど宿泊者しか見れないとのことなので難しいかなぁ…