お久しぶりねのGGG。
いや、GGG自体には行ってるのよ。けどここ基本的にタイポグラフィの展示だからさ、ごめんね、浅学な私にはわからんのよ。
本文のフォントの組み合わせの美しさとかさ、なるほどわからんなのよ。
普通に人気のギャラリーで、デザイン系学生さんだろうなって人がいつも結構いるんだけどさ、ふらっと入って読ませてもらえない本なんて!と憤慨してそのまま出てきてるの。本は読んでナンボだと思うんだ…めくれない本なんて……
だけど今回はわかりやすく面白かった。
磁性を持った紙?というより薄く切った金属?を磁力で動かすインスタレーション
ざわざわと何かが動いている
密閉系の中で、永遠に動作するもの。
おもしろい。おもしろいねぇ。理科の実験を見ているような気持ちになる。
インスタレーションってなんだろう?彫刻や現代アートと何が違うんだろう?って、「体験を提供する」ものなんじゃないかなぁと思う。
楽しい。美しい。
地下には基本的に動かないものが展示されている。
一階にもあったけど、不思議な水槽。これ、ホテルロビーとかあったら絶対人気出る。シンプルだけど発想が面白い。
「インクのレンズ」
透明のインクと白のインクを重ねて印刷することで現れる立体。深堀隆介さんの金魚みたいだね。
て言うか透明のインクってあるんだね。いや、あるだろうけど。よく考えてみれば見たことある気がするけれど。けどこうやって形になっているの見るとすごく面白い。
「空間平面」
網目状にカットした紙を重ね合わせた、と見せかけて一枚の紙。レーザーカットで緻密に切り抜いたものだそう。
ほんとですかー?わかんないですー!触らないとわかんないですー!!!(触りたいだけ
発想はシンプルだけど結果がすごい。レーザーカットってすごいんだね、って作品がいくつもあった。
「紙の水面」
薄い紙に透明インクを一部を残して印刷したもの。インクが芯まで染み込むことで、ハトロン紙のような質感を見せる。
好きです。こう言うのすごい好きです。めっちゃ好きです。油紙とかたまらなくすきなんです。
これは上に何も載ってなかったので、紙の薄さをじっくり楽しむことができました。素晴らしい。
空間構成、印刷、切り出しといった技術から想像もつかないものが生まれるのが面白い。なんか、建築っぽいなと思った。建築技術を使ってるわけではもちろんなくて、作成時に意識してるわけでもないだろうなって思うんだけど。空間構成の取り方が建築文法に似てる気がした。お仕事で建築系かじってる京都人も同意してくれたから、なんか近しいエッセンスがあるのだと思う。
空間とはなんだろうかと言うことを確かめに行くと良いと思う。