人の金で美術館に行きたい

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。

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折り紙と組み木と枯山水 イサム・ノグチ展 8/29

イサム・ノグチ展に行ってきた。

イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─|東京オペラシティアートギャラリー

オペラシティアートギャラリーはオシャレなんだけど、商業的にはもうちょっとさぁ、と言いたくなるところも多い。

現代美術寄りだけど時々私好みのシュッとした作品展をやるからたまに行くのだけど、毎回気前の良さにびっくりする。何がって、パンフ。すごくいい紙を使ってたり、なんなら作品の写真がめちゃ載ってたりする。プラスして、写真撮影可能なこともある。

しかし、ミュージアムショップがしょぼい。展示スペースと離れてるし、図録や関連書籍くらいはあるけど、企画展グッズはゼロだ。絵葉書すらない。

なんなの?商売する気ないの?お金持ちなの???

ハガキくらいください。

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と言うわけで、展示の話。
ポスター見てもどんな作品なのかよくわかんなくて、イサム・ノグチってのも聞いたことあるようなないような?って感じで。でもなんか気になる。知ってる人な気がする。絶対好みな気がする。

そんな気がして行ってみたら思い出しました。横浜美術館にいっぱい作品ある人ね。なるほどなるほど。好きです。

 

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イサム・ノグチアメリカ人の母と日本人の父を持つ日系アメリカ人だ。ちょっとこの2人が正式に結婚していたかはわからない。アメリカと日本、2つの国を行き来し、野口/ギルモアという2つの姓を名乗った彼の生涯はとても数行でまとめられないほど複雑なので、各自でおググりください。

イサム・ノグチ - Wikipedia

 

以下、全て撮影可能作品

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「こいびと」1950年
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すごいシンプルでプリミティブ。かわいい。でも割とエロい。
ぴったりと寄り添って二つで一つの生命体のようだ。シャガールの恋人たちよりも、もっと溶け合っている。
彼が山口淑子李香蘭)と結婚した年に作ったんですね。それでかな。
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「あかり」1953~1980頃
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和の明かりを再構築した先進的なデザイン、という説明書きを受けてもいまいちピンとこないのは、これがいわゆる[和モダン」として今ではすっかり定番デザインになっているからだと思う。新しいスタンダードを作ったってのはすごいよね。

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「2mのあかり」1985
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本当に直径2m。でかい。

上下の開口部からの灯りが面白いなと思う

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「リス」1988
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折り紙みたいな作品。かわいい。写真難しい。

他にも平面を切り取って組み立てたような作品が多くあり(これが好きなんだけど撮影不可)、キャリア初期に舞台美術をやっていたことから運搬可用性から産まれたんだろなと思うと面白い。

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「アーケイック」1981
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大きな天然石を細く切り出して作った作品。上部の色が変わってるところは着色ではなく元のままなんだそうだ。

しっかりがっつり作り込んだものから元の形を活かして最小限に手を加えるものに大体みんな移行していくよね。なんかわかるような気もするし、勿体ない、つまんないなって気もする。しかしこれはかなり好きなデザイン。

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「ミラージュ」1968頃
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テーブルからにょっきり海坊主がでているような。撮影不可な類似作品の方が実は好きで、クジラが海面をすーっと移動しているような滑らかな美しさがあった。
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枯山水っぽさもあるよね。

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チェイス・マンハッタン銀行プラザのサンクン・ガーデンも良かったのでググってほしい。

彼の作品は展示会のタイトルにもあるように建物や公園といった公共建築にもあるので見に行ったら楽しいだろうなと思う。

建築のデザインは若い頃はコンペから落ちてばかりだったというの、やっぱ大規模作品は知名度ないとダメなんだろうなって世知辛さを感じる。