急用が差し込んで半休をとった結果、始業まで微妙に時間が余ったので行ってきた。1月31日。
柿傳は新宿東口、ルミネエストのすぐ隣にある京懐石料理のビルだ。ぶっちゃけ超高級料亭なので、ここで食事をしたことはない。
けれどこの地下2階にあるギャラリーには割とよく行く。
なぜなら無料だし、駅激近なのでこういう風に時間が微妙に余った時に便利だからだ。
料亭だからいつも和食器や茶道具、華道の道具なんかを展示していて正直守備範囲がいでわかんないことの方が多いのだが、異文化を見るというのはなかなかに楽しいものだと思う。
地下で写真を撮っていいかは知らないが、1階のショーウィンドウにこうして飾られているもの街の雑踏を背景に見るとなかなかシュールで楽しい。
白色に統一したというコンセプトでも様々な白色が個性を出しているし、個人的に陶磁器はシンプルなほうが好きなのでうれしい。
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新里明士 「光椀」
蛍焼き、とはあまり言わないのかな。蛍手は好きです。
こうして幾何学的に光を並べるとモダンな感じがしてとてもいい。
けれど地下にあったみたいに透かしの部分が全体を埋め尽くすほどに増えてしまうと面白みが減るので、どこにどの程度出すかというのはセンスだと思う。
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高橋奈己 「白磁盃」
ピンボケになってしまった……公式サイトで見て欲しい。
こういうシャープなの好きです。この人は何度か柿傳で見たことがある気がする。
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丹羽シゲユキ 白磁削手1,000刻片口「あふれるふるる」
チューリップの花のようなシャープなうつわ。装飾過剰かどうか微妙なライン。個人的にはちょっとケバイなぁと思う。
どこからお茶を飲めというのだろうかw
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徳丸鏡子「白磁茶碗」
何度も液体を重ねたような、炎が燃え上がるような、メロンの一種のような茶碗。
液体を重ねた、といいつつ切り口はとてもシャープ。
上のもだけれど、茶道具は緩やかな曲線を描くものが多いから新しいなと思う。
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温かい印象のものも多かったけれど、すっきりした作品の方が好みです。
ナチュラルな感じというか、暖色が和食器のうつわには多いから、なかなか新しいん総があってよかったと思う。
お役立ち情報として、この柿傳は食事レストランはもちろんお高くて行けやしないのだけれど、喫茶はくずきり千円で頂けるらしい。
そのうち潜入してみようと思う。