人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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自由すぎる戸惑い 作家ピカソ展 9/29

インスティトゥト・セルバンテス東京という舌を噛みそうなところで作家ピカソ展を見てきた。 cultura.cervantes.es これが何の展示かというと、文字通り作家としてのピカソを特集した展示。ちょっとだけ絵皿があったりするけれど、基本的にはピカソの書いた…

駆け足建築@横浜 9/22

ねえねぇ、君んとこの都道府県庁舎、重文? 神奈川県の県庁は重要文化財だよ! というわけで、横浜ついでに日本大通り~馬車道の近代建築を見てきた。この辺は文明開化の地なので結構たくさん洋館があったのだろうが、関東大震災でだいぶ壊れたし、人気商業…

コレクションあるんだ なんでもない日ばんざい 8/29

シェアアートでチケットが当たったんで久しぶりに上野の森公園に行ってきた。 www.ueno-mori.org コロナの時期ということでWebで日時指定チケットを買うようにとの案内がWebにあるんですけど、手元に招待券があるときの手続き方法が全くなくて困った。結局朝…

家は夏を持って旨とすべし 安藤忠雄建築2つ 8/10

バブル期に建てられた安藤忠雄建設を2つ見てきたよ。 TIME'Sビル 非常にかっこよいことで有名であるが、このテナントのスカスカっぷりよ。 原因の一つは、この床の高さ。川面ギリギリだし、柵もない。子供とか、そのまま川に入ったりしないだろうか。そして…

京都近代建築めぐり 8/10

お盆なので、京都人と京都に行ってきた。とはいえこのご時世なので、いい年である京都父母とはご飯しただけで実家には泊まっていない。京都人には悪いけど、ホテル宿泊のほうが楽だよねぇ… というわけで結構な時間観光できたよ。二条城とか行ったけど写真禁…

作者と解釈違い 開館記念展 珠玉のコレクション 7/29

私事だが、うちにはプリンタがない。基本的にこのネット社会でプリントアウトしたいものはなかなかないし、今まではどーしても印刷しなければならないものがあったら、職場のプリンタでこっそり印刷すれば済んでいたのだ。 しかしこのコロナである。職場プリ…

あなたの知らないクレー 新収蔵作品特別展示:パウル・クレー

アーティゾン美術館の最後は、クレーです。 というか、一つの美術館でこんなに書くことがあるのがすごい。これで1100円とか!(また言う) www.artizon.museum 所蔵品展の一角に、パウル・クレーのコーナーがありました。閉館中であった去年、大幅にクレー作…

お久しぶりね 所蔵品展&印象派の女性画家展

さて、所蔵品展です。リニューアル前、ブリジストン美術館が閉館するときに見に行ったときに見た物もちらほらあったし、その時は見なかったものもいっぱいありました。 ただ全体的に「君、どっかで会ったよね?」という作品がわりとありました。国立西洋美術…

予約の良し悪し ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 7/7

コロナの影響ですっかり足が遠のいていた上野へ。駅に着いたらまず改札の位置が変わっててびっくりしたよ。気持ち鶯谷方面にずれていて、横断歩道がなく直接上野公園に入れるようになってた。便利。まだ工事中っぽかった。公園案内板も併せて移動してくれる…

海の泡 真珠―海からの贈り物 6/21

渋谷の松涛美術館で「真珠 ― 海からの贈りもの」展を見てきたよ。休館が長かった分、9月まで会期を延長してくれています。助かるね。 shoto-museum.jp チケットです パール(模造可)のアクセサリーをつけていくと200円引きになるからお勧め。 古代文明や縄文…

最初が最高 津田青楓展 3/13

練馬区美術館はあちこちに「ここで大声を出すととても響きます」という注意文が掲示されている。そもそも美術館がそんな構造になっているのがどうかしている。展示室に防音ドアとかつけて欲しい。(私、毎回この文句言ってる気がする) とはいえ平日の昼なら空…

情報が多くて気が散るよ モーリス・ユトリロ展 3/15

日本橋高島屋のユトリロ展、最終日滑り込みで行ってきた。この後の巡回は新型コロナの影響で中止とのことなので、本当にギリギリセーフといったところ。www.takashimaya.co.jp もう何の情報もない公式ページ ユトリロは20世紀のフランスで活躍したフランス人…

アールヌーボーカップ みなぎコレクション

ヤフオクでノリで落札してしまったら、商品代と同じだけ送料がかかってショックを受けたティートリオ。いや、完全に自分が悪いですよね。悪いんですけどね。 1935~39年頃の下絵プリント、手彩色のものです。 京都人には「君の好みにしては民芸調」と言われま…

時々唐突に夢はかなう みなぎコレクション

結構前ですけど、NHKの「世界はほしいモノにあふれてる」イギリスティータイム回見ました? www4.nhk.or.jp その中に、ちょっと変わったデザインのティートリオがあったんですよね。青くて繊細な模様で、プレートのデザインが特徴的なセット。ちらっとしか映…

人を選びます 白髪一雄展 2/14

今回の展示は結構えぐいから、苦手な人は結構だめだと思う。何だろう、ただの絵の具の奔流といえばそれだけの作品なのだけれど、エネルギーが相当あるのでもうグロテスクなものにしか見えなかったりする。あと、猪の毛皮に血糊をぶちまけたり水の中に臓器を…

さようなら工芸館 パッション20 2/11

竹橋駅を出て皇居を左手に国立近代美術館本館を超えて10分ほど歩くと、首都高の入り口側にかっちょいいレンガ造りの近代建築がある。それが国立近代美術館工芸館だ。とてもマイナーな施設である。 www.momat.go.jp しかしこの工芸館という施設、というかシス…

強い政治色 バルセロナ展 2/11

バルセロナ展、という何だかフォーカスがよく分からないタイトルの展示を見てきた。 今回のテーマはなんなのか?バルセロナの歴史なのか?街並みなのか?建築なのか、出身の芸術家なのか?その答えはなんなのかというと、全部でした。 www.ejrcf.or.jp スペ…

鏡の国 永遠のソール・ライター 2/9

2017年に文化村でやったソール・ライター展の第二弾です。大人気だったものねぇ、前回。 www.bunkamura.co.jp 2017年の様子はこちら minnagi.hatenablog.com ハマスハイのすぐ後に見たんだけど、なんか雰囲気似てるよね。都会の中の孤独、傍観者としての世界…

みなぎコレクション 1/11

骨董ジャンボリーに行ってきたんですけどね。 kottoh-jamboree.com 買えるものはほとんどないねぇ…普通に相場の値段で相場のものが売っている。そらそうだよねぇ。骨董屋さんが大量に集まっているのだもの。もしめちゃくちゃお買い得なものがあるなら、他の…

お立ち台を見に行った 高御座と御帳台 1/3

令和最初のお正月ということで www.tnm.jp 2019年に即位礼正殿の儀で使用した高御座、御帳台がなんと無料展示!ということで見に行ってきました。もちろん昼は1時間待ちとかすごい行列なのですが、金曜の夜間特別開館の時間を狙ったので待ち時間0でした。他…

あけおめコレクション

ストラットンのリップビューを買いました。 って、そもそもリップビューって知ってます?私、去年コンパクト探すまで知らなかったよ。口紅につけて使う、ちょうど口元だけが映るサイズのコンパクトな鏡のことだそうです。化粧直しに便利。 かーわーいーいー…

それでも、なお サラ・ベルナールの世界展 12/22

サラ・ベルナールの世界展に行ってきたよ。 サラ・ベルナールの世界展|松濤美術館 渋谷の松濤美術館、区立なんだね…あんなオシャレ建物が公営のなんだなぁ。さすが渋谷。 サラ・ベルナールはアール・ヌーヴォーのミューズ、伝説の女優です。https://ja.wiki…

抽象は哲学 坂田一男 捲土重来 12/15

ステーションギャラリーに行ってきたけど、なんか変な感じだった。いつもよりちょっと安いし、図録が製作中ということで予約のみだった。売り切れというわけじゃなくて、まだできていないみたい。何かトラブルがあったのだろうか? www.ejrcf.or.jp というわ…

猫ブランド カルティエ展 12/1

久々にシェアアートでチケットが当たったので、チケットもらいでもしなければいかないような展示に行ってきた。 cartier2019.exhn.jp カルティエ…カルティエなんか一個も持ってねぇw負け惜しみに聞こえるかもだけど、カルティエといえばやはりバブルを連想す…

小粒の佳作 吉野石膏コレクション 11/23

印象派からその先へー世界に誇る吉野石膏コレクション mimt.jp 率直に言って、地味な展示。数も多くないし、作品もこじんまりしたものが多い。あまり冒険しないというか。 無難な代表作…というわけでもないんだよなぁ。特徴的な画風がよく現れた時期、のちょ…

フランスの本 アール・デコの造本芸術 11/24

日比谷図書文化館に行ってきた。 www.library.chiyoda.tokyo.jp お金持ちの区は文化レベルが高い。俺の区にはこんなおしゃれな施設ないぞコノヤロー!!入場料は300円と激安ですが、チケットがQRコードの自動発券機だったりしてハイテクだな、お金がうなって…

座れます 椅子の神様 宮本茂紀の仕事 11/9

銀座からてくてく歩いて京橋へ。 www.livingculture.lixil このメインビジュアルに惹かれてやってきた。半分解体展みたいなやつかな?て思ったけど、構造部分はちょっとだけだった。というか、ここ狭いのに会場構成に凝って、展示物少なかった。 宮本茂紀 - …

ちょっと怖かった 近代常設展 11/2

国立近代美術館の所蔵品展。別料金で鏑木清方展も見れたけど写真不可だしパンフ品切れだし、何より「表現きれいで細かいねぇ」以上心に響かないので割愛。www.momat.go.jp --- 松井 康生「練上嘯裂文茜手大壺」 練上:色の異なる土を組み合わせて模様を表す…

窓の何を表すの 窓展:窓をめぐるアートと建築の旅 11/2

久々の近代美術館。 www.momat.go.jp 企画展のテーマは「窓」ですが、そこまで厳密なものでもないようです。窓を表現した作品、窓を思わせる作品、窓から想起した作品、主題ではないけれど窓が一応含まれる作品。そういうのだけでなく、「窓じゃないけど窓っ…

コレクションの謎 内藤コレクション&西洋常設展 10/27

国立西洋美術館の常設展と、コレクション展。 www.nmwa.go.jp 内藤コレクションって何ぞや?というと、西洋写本の本から剥がれ落ちたページを集めたもの、らしい。 「別に写本には興味がないけど価値があるから集めてる」みたいなことが書いてあってサイコパ…