人の金で美術館に行きたい+読

美術館に行った話とか猫の話とかします。美術館に呼んでほしい。あと濫読の記録。




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目録保管法

2日から美術展に行って来たけど、上野公園がかなり混んでいてびっくりした。できればいくつか回っちゃおうかな〜と思っていたのだが、目当てのものだけ見て退散した、のは明日書けたらいいな。

 

と言うわけで今日は美術展でもらえるあれやこれやの話。

美術展に行くと目録がもらえるし、うまくすればジュニアガイドとかも配ってる(フルカラーで出来が良い)し、帰りには次の展示のチラシをいくつかキープするし、当然ポストカードの数枚も買ったりする。

こういう大量の紙ものをどうやって保管するか。

多分普通はクリアファイルとかにきっちり整理するのでしょう。けど、めんどくさいしかさばるし、落っことしたりしたら投入口から全部溢れて大変なことになるじゃないですか(やらかしたことある)

ハガキも、年賀状用ファイルとかも売ってますけどそれじゃ輸入カードが入らないんだよねぇ。

なので私はこういうファスナーケースとタッパーに放り込んでいます。

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素材が硬いので折れないし、ファスナーだから縦横好きに置けるし、数年分入る。

けれど、ついにもう入らなくなったので、今年から新調しようとケースを買って来ました。今年のタッパーはこれ。前回は一回り大きい奴だったけど、あまり大きいと中で泳いじゃって痛むしね。

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何年で溢れるかなーと楽しみに、とりあえず今年からは「目録には行った日付をメモする」ことを頑張ろうと思います。意外と忘れがちだなと2017年をまとめていて思いました。

 

去年までのファイルはこちら。見覚えあるの、あるかな?

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2017年73美術展のまとめ 

2017年も最後なので、今年行った美術展の話を。

1.クラーナハ展―500年後の誘惑
2.あなたに続く森
3.ティツィアーノヴェネツィア派展
4.都美セレクション新鋭美術家展
5.オルセーのナビ派
6.ミュシャ
7.光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」
8.富士美の西洋絵画
9.シャセリオー
10.エルミタージュ
11.ファッションとアート 麗しき東西交流
12.ランス美術館展
13.椿会2017 初心
14.南極建築展
15.戸田浩二展 -聖水―
16.U-35 Young Architect Japan.
17.シリアルキラー展 1
18.ロマン・チェシレヴィチ 鏡像への狂気
19.ソール・ライター
20.塩谷亮
21.國學院博物館
22.戸栗美術館
23.FEEL THE Mucha HEART ~民衆のための芸術(デザイン)とチェコへの愛~
24.ジャコメッティ
25.バベルの塔
26.日本建築写真家協会「光と空間」建築の美Part12
27.ゼラチンシルバーセッション「GSS Photo Award」受賞者展
28.池田 瓢阿・泰輔 竹芸新作展
29.中村屋美術館
30.西野陽一/朝日焼十六世 松林豊斎
31.レオナルド×ミケランジェロ
32.三菱商事アート・ゲート・プログラム
33.明治生命館
34.ロマン・エルキレティアンとシャルル・ムンカ
35.比翼の会
36.織田達也
37.名古屋剛志
38.岡野 友敬
39.セルゲイ・ポルーニン写真展
40.金沢現在工芸展
41.東京藝術大学創立130周年記念特別展
42.ベルギー奇想の系譜、ボス
43.明大博物館
44.増田セバスチャン
45.菅亮平展
46.文化庁新進芸術家海外研修制度50周年記念展
47.気鋭作家9人、魅惑の絵画展
48.treasure hunting -宝物を探しに-
49.佐々木達郎 漆芸展
50.ボストン美術館の至宝展
51.うるしのかたち展
52.フィリップ・アペロワ展
53.六星の会
54.文化庁メディア芸術祭 オペラシティ
55.驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アート
56.怖い絵
57.表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち
58.資生堂ギャラリー
59.遥かなるルネサンス天正遣欧少年使節がたどったイタリア
60.ルノワール
61.組版造形 白井敬尚
62.オットー・ネーベル
63.笹尾光彦展
64.安藤忠雄
65.シャガールの彫刻
66.ロートレック
67.アンセル・アダムス
68.韓国の抽象
69.難波田龍起
70.三瓶玲奈
71.モリソン文庫
72.シュルレアリスムの美術と写真
73.EUGENE展

はい、73個になりました。
デパートの画廊コーナーで何かのついでにさらっと2つくらい見た、的なのも入っているけれど73個。今年は引っ越しで忙しくて全然行けなかったなぁと思っていたけど、意外と行っていました。
すごいといえばすごいけれど、もっと行っている人は行っているんだろうなという感じ。
感想はこっちから辿れます。しかし日付とか適当すぎて、もう少しちゃんと記録つけたいね。

www.shortnote.jp

大英自然史博物館に行けなかったのが心残りです…呪われたアメジスト、見たかったなぁ。シリアルキラー展の2は総括するまで気持ちよく忘れていました。1を見て満足したようです。まぁいいか別にって感じ。

 

上のサイトにも書いたけど、印象に残ったのはこんな感じ。

・都美セレクション新鋭美術家展
 →青木宏憧さんの漆芸がすごかった。今年は漆芸の良さに目覚めたな。藝大でも見れたし。
・オルセーのナビ派
 →やっぱり三菱一号館はセンスがいい。ヴァロットン、今年あちこちで見れた。
 →スラヴ叙事詩!!!所謂アール・ヌーヴォーの星ではないミュシャ
・光と動きの「ポエティクス/ストラクチャー」
 →RGB|CYMKは本当にトリップできる感じにきれいだから動画見るといい。
・シャセリオー 国立西洋美術館
 →ハゲリオー
・ロマン・チェシレヴィチ
 →モダンで迫力があってかっこいい。
東京藝術大学創立130周年記念特別展
 →ごちゃ混ぜ感がすごい。やっぱ藝大はすげえなと素直に思った。
・表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち
 →抽象画の前のカンディンスキー、好き。この時代の展示今年は多かった。
・オットー・ネーベル
 →初めて知ったけど、知れてよかった。クレーもいっぱいいた。
 →ゲラゲラ笑っていた。
 
年始には上野に行って都美と、いけたら博物館とか見たいなぁと思います。起きれるかによる。
そろそろ美術雑誌買って来年の目星をつけないとねぇ。
 

コレクションは病 東方見聞録-モリソン文庫の至宝

ネットのお知り合いにチケットをいただいて、東洋文庫ミュージアムに行ってきた。

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三菱財閥の岩崎家が誇る東洋文化研究のためのコレクションです。

その前に六義園に行ってきたんだけど、そこもアホほど広かった。真面目に一周するのに1時間じゃ足りない感じだ。

もちろん旧岩崎邸も岩崎家の持ち物だし、殿ヶ谷戸庭園清澄庭園静嘉堂文庫も、とにかくアホほどの資産を持っている一族だ。

社会とのかかわり|三菱グループホームページ

戦前の金持ちは規模が違うね。

 

というわけで、写真撮影可能な博物館ですねここは。

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1階では100年前の本コレクションがやってました。

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ラストエンペラー!!

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めちゃくちゃかっこいい。

 

ジョージ・アーネスト・モリソンはオーストラリア生まれの新聞記者、政治家です。

若い頃医者を目指し、書籍コレクターとしても知られ、旅先で中国(国名が不安定な時期なので、これで統一)に魅了されて政治顧問として雇われたりもしています。

アヘン戦争日清戦争、世界大戦と不安定な時代。彼は大好きな中国を守るために政治ジャーナリストとして活躍することになります。

そんな彼が日清戦争後、新興国日本の成金に自分のコレクションを売り渡すことになった時は辛かったんじゃないかなぁ。

色々と時代背景に想いを馳せてしまいます。

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展示としては面白いけど表紙とか見開きしか見えないし、もちろん見えても読めないし、内容が気になって仕方ないです。

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これが何かっていうと、全部タイトルである東方見聞録の異本だそうだ。

わかる。全部集めたくなるのわかる。私も不思議の国のアリスを10冊とか持ってた時期あるわー。微妙に訳が違ったりするのが面白いんだよねー。

 

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なんか教科書で見た絵が飾られてたりする。

 

ヒマラヤ山脈の鳥類 ジョン・グールド

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リトグラフに手彩色だそうです。これ、構造色が本当に美しく表現されている。

 

中国・日本・朝鮮の鳥類 ジョン・ヘンリー・リーチ 

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アゲハチョウ!

 

インド・中国・マカオの風景 ジョージ・チネリー

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さらりと描かれた郷愁あふれる風景。

こう行った景色にモリソンは惹かれ、命をかけて守ろうとしたのでしょうね。

今の平穏な時代からは想像できないものが、かつてはあったのでしょう。

冒険が、未踏の地が未明の知識が存在していた時代、憧れます。

屁理屈なんか聞きたくない EUGENE展

 

最終日滑り込みでEUGENE展を見てきた。

過去の展覧会 | SHISEIDO GALLERY | 資生堂グループ企業情報サイト

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Beyond good and evil,

make way toward the waste land. 

善悪の荒野

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評判は良かったんだけど、笑っちゃうくらいの厨二。こだわって無駄にスケールの大きい厨二。

展示スペースと合ってないというか、どっからどう見て欲しいのか難しい。無理やりギャラリーに押し込めてるからちゃんと見れない感じ。

 

Drowning; Model room for agriculture Revolution 3.0

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奥にある絵。

素材は銅板。焼き入れや腐食の奥に、よく見ると部屋の風景がスクラッチされている。

 

Drowning; Model landscape for agriculture Revolution 3.0

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こちらも銅板。白く塗って刻み込み、顔料を載せている。

これは綺麗ね。最小限の線で風景を、風の吹く草原をうまく表現してる。

 

Seriese of White Painting 

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実際にはこの写真の中のキャンバスが置かれていた。

街中に何も描かれないキャンバスをおいて、その不思議や何かを表現しているんだろうという邪推をする人々の様子や、キャンバスにアクションをする人々といった動きを作り出すインスタレーション、の残りカス。

ここに置かれてもねって感じ。

 

総じて、現代アートだなぁと思った。

相手に伝えたいということより、自分自分ってなる感じ。

頭でっかちで理屈こねくり回してとにかく権威づけしようとしているけど、アウトプットがしょーもない感じ。

そういうイマイチな方の現代アートだった。

前評判は良かったんだけどな。

 

クリスマスにルドンを

番外編です。

常日頃からルドン好きを公言してヤフオクリトグラフ買おうか悩んでたりしたら、サンタさんにもらってしまいました。

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ルドンのリトグラフ集!洋書!

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この絵好きだなぁ。可愛いよね。

あまり和書にはなってない絵も多いです。

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聖アントワーヌの誘惑

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この絵初めて見る。好きだ。

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人物画も多いです。これもアントワーヌの誘惑の一枚のようですが、ギリシャ神話みたいだね。

 

というわけで私は今ご機嫌です。

来年の三菱一号館ルドン展、楽しみですね。

急な坂道駆け上がったら 絶唱、横須賀ストーリー

横浜美術館には写真展示室があって、いつもここでいろんなタイプの展示をしている。

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今回は横須賀の写真。

1976-77年といえばそれこそ山口百恵の「横須賀ストーリー」の頃。横浜、横須賀がオシャレスポットだった時代。私は生まれてないよ。

 

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次の予定の時間は迫るし携帯の電源やばいから充電ケーブル買わなきゃだし、相当余裕がなかったのでざっと見ただけになってしまった。

湘南出身ではあるのですが、横須賀は割と陸の孤島感ある(失礼)からあまり行かないなぁ。全然土地感とかないです。神奈川県はエリアごとに結構独立してるので、横須賀人も湘南にはあまり馴染みがないと思う。それほど高くはないけどね。交通機関がね。

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横須賀といえばスカジャン、海上自衛隊、そして米軍基地。

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昔は今よりもっと米軍の影響が強かったのではないかと思う。異国情緒がすごい。

すっかり観光地化されて明るいイメージが私などにはあるのだが、こうして写真で見ると完全に外国のようだ。

といってももう戦後感はない時代のはずだけどねえ。

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撮影スポットだそうです。結構あちこち回っている。

今と見比べて見たら感慨深いものがあるのだろうな。

シュールってなんですか 横浜美術館、「シュルレアリスムの美術と写真」

 横浜美術館の収蔵品展に行ってきた。

横浜美術館コレクション展 2017年12月9日(土)-2018年3月4日(日)「全部みせます!シュールな作品 シュルレアリスムの美術と写真」 | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館

ここは収蔵品展は写真撮影可能だが、携帯でバシャバシャ撮ってるとうるさいって怒られるから気をつけろ!

寝坊してカメラ忘れたし、長居もできな買ったからとりあえず写真撮って後でゆっくり見ようと思ったんだよ…ごめんよ…

数えていないけれど、印象としてマン・レイマックス・エルンスト、ヴォルスが多かったかなと思う。ベルメールも多かった。

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ジョアン・ミロ 「女の頭部」1975年

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これってシュルレアリスム(で今回統一しよう)なのだろうか?

「1. 上手である必要はない」と章番号を打った直後に、ミロ。
よりにもよって、ミロ。
嘘か真か、美術学校の入試で「余りにも下手すぎて逆に才能があるかもしれない」という理由で合格になったという噂の、ミロ。
含みがあるのだろうか。
例えばピカソとかキュビスムや非常に簡略化した絵で知られているが、若いころの秀作は驚くほどの緻密さなわけですよ。どんなエキセントリックな作風の画家でも、習作は普通に写実だったりするわけですよ。でも、ミロのそういう作品を見たことが全くない。


私は引き続き、「まじめに写生したミロの絵」の情報を募集しています。

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ルネ・マグリット「青春の泉」1957-58年

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青春の泉、という題だけれど描かれているのは明らかに墓標。時刻は夕暮れ、描かれているものは全て無彩色です。墓標の荒い筆致から背後の赤が透けて重苦しい感じになっています。

描かれた文字、ROSEAUとはフランス語で「葦」です。といえばパスカルのパンセだよね。

「 人間は自然のうちで最も弱い葦の一茎にすぎない、だがそれは考える葦である」

この墓は誰か個人のものではなく人間の、むしろお前自身の墓なのだと言われているようだ。

60歳ごろの作品。もう青春の泉が枯れてしまった後なのだろうか。

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イヴ・タンギー「風のアルファベット」1944年

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イヴ・タンギー - Wikipedia

イヴっていうから女性かと思ったら男性だった。

ていうか、いくらなんでもダリっぽくない?モチーフとかは違うけど、タッチが完璧にダリじゃない?いいのか?てくらいじゃない?

ダリのような圧はなくどちらかというと沈痛な感じのする絵。飛行機やナイフが使われない部屋の家具のように埃除けをかぶっている。そういう風に見える。

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ロベルト・マッタ「コンポジション」1957-59年

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コンポジションというとカンディンスキーモンドリアンがパッと思いつくよね。音楽用語でもあり、どちらかというと明るく、リズミカルで楽しい感じのイメージを持っていたのだけど、この絵。

こんな攻撃的なコンポジション初めて見たwなんなん、行進曲でも聞いてるの?

すっごくいい絵というわけじゃないんだけど、なんか面白くなった。

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マン・レイ「贈物」1921年(1970年再作成)

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マン・レイすごく多いです。写真もあるし、オブジェもある。有名なガラスの涙とかもある。

その中で面白いなと思ったのを一つ。

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ほうほうなるほど?このアイロン使ったらすごくスッとするだろうな。 

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マックス・エルンスト「少女が見た湖の夢」1940年

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枯れた木々の森のように見えて、無数の生き物が隠れている。この絵好きです。

これがエルンストの本来の絵柄なのかな?ておもうけど、物によって違いすぎてわかんないね。

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ヴォルス「無題」

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写真すごくたくさんあった。ありすぎて困るくらいあった。

シュルレアリスムとしてしっかり作り込まれたもの、ソラリゼーション、そしてただ資料として作成され、それに価値を見出されたもの。

これらはそのうちのどれなのだろうか?

 

ヴァルス「植物」1947年

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油絵好きだな。どう見ても何かのクリーチャーで植物じゃないけど好きだな。

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ハンス・ベルメール「人形」1935年

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ベルメールがいっぱいあって珍しいなと思ったけど、どれを紹介するか迷った。

シュルレアリスムは当時の現代アートだし、反体制(特にベルメールの場合、反ナチスの退廃芸術だ)だったりアングラだったりでね。こう、いきなり見たらギョッとするような作品がね。多くてね。どう見てもSM写真とかさ。

見せて良いものか迷うよね。

 

ベルメールは好きです。球体関節人形の元祖と言っていい。人形者はみんなベルメールが好き。

だからこそ、現代人形作家はベルメールに囚われた人が多くて残念に思うことがある。全ての人形が退廃でなくてもいいじゃんねぇ。

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作品がすごく多いし、好きなタイプだから長くなってしまった。

しかし、今回のテーマである「シュルレアリスム」とはなんだろうか。技法というより製作時の姿勢が大事なような気がする。

ウジェーヌ・アジェ「サン=ジャック通りの角、パリ5区」1899年

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ポスター美術華やかなりし頃、ロートレックのパリ。

ごく普通の街並みの写真に見える。

これがこの企画に展示されるのは、これがシュルレアリスムの枠組みに入れられているのは、撮影者の意図だろうか。受取手の感性だろうか。

 

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シュルレアリスム芸術家のポートレートもたくさんあった。仲間内で作品を協力し、交換し、仲間同士で発展していったのだろう。どれが誰だかわかるだろうか?

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作品のイメージと合ってるかな?と考えながら、お気に入りの作者の名前を探してみるのも楽しいものだ。