プチ更新 流行のタイル画
先日新宿西口をうろうろしている時に見つけたモザイクタイル画。
新宿センタービルの地下から1階にかかるエスカレーター脇にあります。赤いのだけ「瑞雲」と題があるけれど、一枚だけのタイトルなのか連作としてのタイトルなのか不明。作者名も書いていません。
最初に見るのが青い絵だから海かな?と思ったけど空の絵なのだね。青空、朝焼け、夕焼けかな。並び順が微妙だな。
軽く調べたけど詳細出てこないです。
昔のビルって割と凝ってて、芸術品とか飾ってあったり建物自体がデコラティブだったりする。新しいビルはすっかりスマートであんまりないけどね。
壁画、特にタイル画は多分ある時期はやったのだろうと思う。
横浜駅の西口とか、藤沢市役所のロビーとか、藤沢さいか屋ビルの壁面とか、子供時代によく見た。
新しい建物でパッと思いつくのは、新宿のサザンテラス、秋葉原の富士ソフトだろうか。渋谷駅の明日への神話は「最近」に含まれないかな。
今度藤沢行く用事があるのだけれど、写真を撮る暇はないだろうなぁ。
お前を見ている 新宿の目
新宿駅で一番おっきいアート作品ってなーんだ。
と言ったらこれだよね。
宮下 芳子 「新宿の目」
新宿駅利用者なら知らない人はいないと思う。西口のスバルビル地下一階壁面にある巨大オブジェです。虹彩が地球になっててくるくる回っている。
このスバルビルというのは名前の通り自動車会社のスバル、富士重工が入っていたビルなのですが、会社が移転してしまいまして。
そのほかにもテナントがいっぱい入っていたのに一つ減り二つ減りと、今では地上9階地下一階新宿駅地下街直結のビルで営業しているのがマクドナルド一店舗のみと言う有様。
解体再開発するんじゃないかとか、この新宿の目もなくなるんじゃないかと噂が立っています。
その後、新宿の目は壊さないって噂の方が優勢なのですが、実際どうなんでしょうね。こんな好立地のビルを空きビルのままにしておくはずもないし。再開発は確実でしょうが、どの程度壊して作り直すのか。
具体的なことは何も決まっていないようなので、注目です。
===
来月末に引っ越しが確定しまして、美術書箱詰めしなきゃだしあちこち出歩く余裕もなくなるし、一ヶ月強は開店休業です。猫の話でもしよう。
方向修正?
今までひたすら美術と猫の話だけをしてきたブログだけれど、少し方向転換をするかもしれない。
単純に言って、いくら都内一人暮らしという恵まれた環境でも、毎日ブログのネタにするほど週5つ美術展に行けるわけがないw
ブログのために行くのももちろんどうかしている。
ついでに言うと、日記とかエッセイとか小説風のものとかを他の所に書いていたりしたけれど、あちこちに書くのもどうかなと思うし、そのサービスももう酷いなと思うようになってきた。
そういうエッセイとか、ラノベでも二次創作でもない短編小説とかを投稿できる先があればよいのだけれど見つからないわけで。あったら教えてください。
要するに、日記とか変な文章とかもこちらで描くようになるでしょうという話です。
需要?そんなん気にしない。
膨大すぎる苦悩もあるらしい 藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!
藝大には藝「大」コレクション展を見に行ったのだ。
教授陣の作品や在学生の作品を収集し続けて、数が多過ぎて困っていると言うのが面白い。収納場所も足りないし、誰も全貌が把握できないほど巨大なコレクションに意味があるのか?という根本的な問題。でも、なんせ日本トップクラスの芸大、卒業生も錚々たるメンバーとなれば、その作品を青田買いする機会を逃すのも勇気がいるだろう。
コレクションってほどほどのサイズに収まらないから困るんだよね。
この展示はすでに後期に入っている。そして前期と後期で作品の半数ほどが入れ替えられているという異例の展示になっている。記事にしなかっただけで私は前期も見たのだが、前期の作品もとても良かった。
だから図録を買うといい。ぜひ買うといい。1800円とお安めだもの。
---
高橋 由一 「鮭」
板に書かれた小さな鮭図は見たことがあるのですが、こちらは紙に書かれた大きな絵。よく美術の教科書に出てくるのはこの絵だそうです。
しっかりとリアルに描かれて面白いけど、板絵の方が好きかな〜
---
原田 直次郎 「靴屋の親爺」
これも教科書で見た気がする。顔や服の汚れも含めて写実に徹した作品。なにも美化しなくとも力強い職人気質が伝わってくる。
---
石田 英一 「銅製群兎置物」
これ、一枚の銅板を叩いて形を出しているそうです。鋳造じゃなくて鍛造。ハンマーでコツコツ作られたもの。もうどうやって作ってるのか想像もできない。この裏側をのぞかせて欲しい。
---
田中 太郎 「ないしょう話」
ひたいを突き合わせてコソコソと内緒話をしているものの、よく見ると誰も相手の話を聞いている様子がない。とのキャプション。
なんだか呪いの像のようだね。プリミティブな感じがちょっと怖い。
---
吉野 貴将 「森 ~cosmos~」
これ、すごい。まじすごい。
正しい位置から光をあてることで後光が浮かび上がる、という設計通りに見事な光輪が現れていて感動する。図録の写真でもうっすら見えてるけど、こんな感じ。こんな感じ。
こんなのどうやって計算して作ってるんだろうね。
---
大学関係者のほかに、作品の補修をしているもののコーナーもあった。
クリストッフェル・ビスホップ・ビスホップ 「手相観」
この絵好きだなと思ったらやっぱり19世紀で、この時代最高だと思った。
けど、図録で見たら白黒写真になっていた……どーりで図録安いと思ったw
本当にきれいだよ。
---
日本画もいっぱいあったけど、洋画の方が好きだから今は乗せないw
象牙彫刻とか、銅像制作のための石膏像とか。やはり型取りして鋳造すると細かい部分がつぶれて勢いがなくなってしまうので、石膏像の方が素敵だなと思うものが多かった。
あと、卒業生の自画像コーナーがあってなかなかおもしろかった。やはり自意識をこじらせているので素直に自画像を出さず、好きな小説を貼ってみたりゴムシート(なぜ)をまいたものをそうだと主張したり。
でも、そうやって逃げに走るのってつまんないよね。
そういう自分からの逃避とか、ただまじめに描いたのではつまんないんじゃないかっていう見栄とか、そういうのを乗り越えた作品がみたいなって思うよね。
ないんだけどねぇ。